ニュース その他分野 作成日:2015年7月3日_記事番号:T00057896
月間5大ニュース【1位】水上パークで粉じん爆発、2人死亡493人重軽傷
新北市八里区のウオーターパーク、八仙水上楽園で27日、カラーパウダーを使ったイベント中に爆発が起き、若者の楽しい夏の行楽は一瞬にして惨劇に変わった。7月3日までに2人がやけどで死亡、重軽傷者は493人に上った。このうち241人は集中治療室で治療を受けている。
爆発はたばこの火や照明などの機器から出た火花が可燃性のパウダーに引火して起きたとみられる。イベント責任者はカラーパウダーの危険性を認知しながらも参加者に注意を呼び掛けず、会場での禁煙も徹底しなかったなど危機管理意識の欠如が指摘されており、業務上過失致死傷罪の疑いで取り調べを受けた。今後は検察による事故の原因特定と責任追及が焦点となる。
事故を受け、行政院は公共イベントでのカラーパウダーの使用を禁止した。再発防止策として今後は地方自治体の許可制となる。被害者への支援の輪は広がっている。多くの市民が献血に協力した他、企業も医療用品の寄付などを行っている。企業や民間からの義援金は4億台湾元に上った。
【2位】台湾マクドナルド、経営権売却を発表
31年の歴史を持つファストフード最大手、台湾マクドナルドが24日、全413店舗の売却を発表し、業界や消費者は驚きで包まれた。譲渡先として、統一企業集団(ユニ・プレジデント)など食品や流通大手の名前が取り沙汰されたものの、各社はそろって「聞いたことがない」とコメントした。
台湾マクドナルドは、本社の経営再建計画に基づき、直営からライセンス方式に切り替える考えで、高い経営力を持ち、台湾市場をよく理解しているパートナーを模索中だと説明した。譲渡先や譲渡時期は未定だ。
台湾マクドナルドは1984年に1号店を出店し、従業員は1万6,000人。過去4年の年間売上高は170億台湾元以上ながら、2年連続で赤字とみられている。ファストフード業界は競争が厳しく、大手で昨年利益を計上したのはモスバーガーのみといわれている。
【3位】洪秀柱氏が公認に前進、総統選は女性対決か
国民党の総統選候補者選びは、予備選挙に唯一立候補していた洪秀柱副主席(67、立法院副院長)が14日、電話による世論調査で支持率46%を獲得し、公認条件の30%を上回ったことで7月の全国代表大会(党大会)での候補者指名に大きく前進した。これにより、総統選は民進党の蔡英文主席(58)との間で史上初の女性対決となる公算が高まった。
洪氏は党活性化を予備選出馬の目的に挙げていたが、朱立倫主席(54)ら大物が誰も立候補しなかった中、率直な主張が支持層の人気を集めた。
しかし、洪氏は対中政策で統一色が濃過ぎるとの懸念が出ており、一部の立法委員や地方議員の脱党の動きが表面化している。聯合報の直近の世論調査でも蔡氏に12ポイントの支持率差を付けられるなど、洪氏は順調に公認候補になったとしても厳しい戦いが予想される。
【4位】韓国でMERS拡大、台湾にも緊張走る
韓国での中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)の感染が広がり、2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)で84人の死者を出した記憶が残る台湾では、同国との人的往来が密接なことから緊張が走った。
韓国へのツアーはキャンセルが続出、外交部は韓国全土を対象に渡航の是非の検討を求める「黄色」に渡航警戒レベルを引き上げた。航空大手2社は、中華航空(チャイナエアライン)が週42便から27便へ、長栄航空(エバー航空)は週20便から7便へと相次いで韓国便を削減した。
一方、台湾人の韓国渡航者の感染は、疑い例は報じられたものの結局起きなかった。3日現在、韓国でのMERS被害は感染者183人、死者33人となっている。
【5位】観測史上最も暑い6月、台北で猛暑日19日
今年は過去120年の観測史上で最も暑い6月だった。中央気象局の統計によると気温35度を超えた猛暑日が、台北で19日、嘉義で15日と過去最多を記録した。1~29日までに台湾全土の平地にある13カ所の観測所で平均気温は例年を1.91度上回る29.49度に達した。雨量が極端に少なかったことが、高温が続いた大きな要因となった。台湾は例年7月が最も暑いため、今月も引き続き高温に見舞われそうだ。
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