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第69回 一隅 −ichigu−(香港古鷹電子 田村好彦総経理)


ニュース 商業・サービス 作成日:2016年12月9日_記事番号:T00067918

総経理のちょっといい店

第69回 一隅 −ichigu−(香港古鷹電子 田村好彦総経理)

 今回は一品料理の「一隅(いちぐう)」を香港古鷹電子の田村好彦総経理にご紹介いただきました。田村総経理はお酒が大好きで、おいしい店を巡ることを台湾生活の楽しみにされています。香港古鷹電子は電子部品商社、フルタカ電気の香港法人で、台湾拠点はその支店ですが近く現地法人に格上げされるとのことです。

/date/2016/12/09/20mise1_2.jpg田村好彦・香港古鷹電子総経理

 一隅には「看板の無い店を紹介してあげるよ」と言われて連れてきていただきました。場所は台北都市交通システム(MRT)の松江南京駅からほど近い一江公園のそばにありました。店名の小さな黒い表札が入り口左手に掛けられていますが、正面からは目立たず、確かに「看板の無い店」のように見えます。

 入り口を入るとカウンター越しに店長の佳音さんとそのお母さまが満面の笑みで迎えてくれました。この笑顔に会いにくるという田村総経理の耳打ちに納得です。

/date/2016/12/09/20mise5_2.jpg店長の佳音さん(中)とお母さま(右)

心をつかむしめ鯖

 一隅自慢のしめ鯖は田村総経理のお気に入りです。この日はしめてから3日目で「ちょうどいい頃合いだね」と注文。あぶりにされ切り目を入れられて、見た目にも食欲をそそります。一口かむとまだ柔らかさの残る身から脂が広がり、飲み込んだ後もあぶりのよい香りがふわっと鼻の奥に残ります。2段階の旨味に心をぐっとつかまれました。

/date/2016/12/09/20mise2_2.jpgしめ鯖はあぶり具合も絶妙です

 納豆とオクラのお揚げ焼きも手の込んだおいしさを味わえる料理です。しっかりと焼かれたパリパリのお揚げが納豆とオクラのネバネバ感を包む食感で、添えられている大根おろしと一緒に食べると、あっさりさわやかになりお酒が進みます。

 お酒には日本酒はいかがでしょうか。カウンターの奥には色とりどりの津軽ビードロのおちょこが可愛く並べられていて、女性を誘って飲めば喜ばれること間違いなしです。

/date/2016/12/09/20mise3_2.jpg鮮やかな津軽ビードロが彩りを添えます

マカロニ派?ポテト派?

 ところで、一隅はサラダのおいしさも評判です。マカロニサラダとポテトサラダがあり、マカロニサラダはたっぷりの卵がマヨネーズと混ざり合った幸せの黄金色。ポテトサラダはまったり、しっとりさを感じさせる味です。来店客はマカロニ派かポテト派で分かれ、田村総経理は「ハムと合わせると一番合う」と語るマカロニ派です。「あの人はポテト派だね」と近くのお客さまをチェック。カウンターで自分と同じ派閥の人を見つけたら話しかけてみるのも面白いかもしれません。

/date/2016/12/09/20mise4_2.jpg店内に派閥を生む?うわさのマカロニサラダです

 カウンターが店内で大きな割合を占めているのは、お客さまの欲しいものが伝わる距離で接客できるお店にしたかったという佳音店長の方針によるものです。お客さまとすぐ親しくなるため、田村総経理もいつの間にかお客同士で仲良くなっていることが珍しくないとのこと。そして、そのお客さまがまた友達を連れてくるという具合で、今では来店客の8割が口コミで訪れるようになりました。まだ開店から1年余りですが、満員で入店できないこともしばしばです。

 田村総経理が、日々の仕事の中で癒されたい時にほっと一息付ける。一隅はそんな穴場のお店でした。常時40種類以上の豊富なメニューを取りそろえていて、1人飲みでもお友達とでも、デートでもといろいろな目的で利用できますが、大切な方と行かれる際は予約をお勧めします。

(取材/ワイズコンサルティング・梶原千波)

一隅 −ichigu−
店長:越智佳音(おち・かのん)様
住所:台北市中山区四平街20号
電話番号:02-2567-5530
営業時間:18:00~25:00頃まで
定休日:日曜日

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