ニュース その他分野 作成日:2020年12月29日_記事番号:T00093914
月間5大ニュース景気の良い公約で庶民や若者の心をつかみ、民進党の地盤で高雄市長に当選した国民党の韓国瑜氏(63)は、就任後に公約破りなどで市民の不満が募り、6月6日に行われたリコール(解職請求)の賛否を問う住民投票が、賛成圧倒的多数で成立し、12日に失職した。任期4年のうち、就任期間はわずか500日余りだった。県市長のリコール成立は台湾初。
支持者に最後のあいさつをする韓氏。当時、政治から距離を置くとしたが、最近、来年の国民党党主席選に出馬するとのうわさが浮上している(中央社)
韓氏は、2018年11月の統一地方選挙で、「ディズニーランドを誘致する」「発大財(経済発展)」など、派手で分かりやすい公約を掲げて、「韓流」ブームを巻き起こした。第1期蔡英文政権に対する有権者の失望感を下地に、特定の支持政党を持たない中間層の票が韓氏に流れたこともあり、民進党候補の陳其邁氏(55)に約15万300票の大差を付けて勝利した。
就任後間もない19年3月、中国を訪問し、福建省廈門(アモイ)市や香港、マカオなどと農水産物の輸出など総額52億台湾元(約190億円)の契約や覚書(MOU)を結び、成果をアピールした。一方、中国との距離感の近さや、ディズニーランド誘致断念など度重なる公約の撤回で、民心が徐々に離れていった。
国民党が「韓流」ブームにあやかろうと総統候補に祭り上げ、韓氏が19年6月、一転して総統選出馬を表明したことが決定打となった。3カ月休職して選挙活動を繰り広げたことで、市長の仕事を放棄したと市民の不満が噴出した。
リコールに伴い8月15日に実施された高雄市長選挙では、民進党の陳其邁氏が70%の得票率で圧勝した。
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