ニュース その他分野 作成日:2020年8月5日_記事番号:T00091409
月間5大ニュース【1位】李登輝元総統死去、台湾民主化と日台友好に尽力
台湾民主化に貢献し、親日家として知られた李登輝元総統が30日、入院先の台北の病院で死去した。97歳だった。副総統だった1988年に蒋経国総統死去に伴い台湾出身者として初の総統に就任、中国本土選出の「万年議員」が居座る議会の全面改選など政治改革を主導し、96年に初の総統直接選挙で当選した。2000年の総統退任後は日本を9回訪問、日台友好に尽力した。
李元総統が台湾に残した自由と民主。守り続ける役割は後世に託された(2日=中央社)
安倍晋三首相をはじめ日本の政財界から追悼メッセージが寄せられ、東京の台北駐日経済文化代表処にも多くの人が記帳に訪れ死を悼んだ。
台北市中正区の台北賓館に設けられた追悼会場では、16日まで毎日午前10時~午後5時に弔問客を受け付けている。葬儀は国葬の扱いとなり、与野党の枠を越えた準備が進む。日本からは森喜朗元首相が参列する運びだ。
【2位】三倍券の利用開始、小売・飲食店が商機争奪戦
新型コロナウイルス感染症流行で落ち込んだ消費てこ入れのための振興券「三倍券」が15日、利用開始となった。小売店や飲食店、旅行会社、宿泊施設などが三倍券利用で、規定以上にお得になるキャンペーンを展開し、商機争奪戦を繰り広げている。
8月1日時点で、優待キャンペーンが充実している紙製の三倍券の受領が1,835万人に上り、電子決済(クレジットカード、モバイル決済、電子マネー)での三倍券の登録は176万人だった(行政院リリースより)
三倍券は台湾人と外国籍配偶者が対象で、個人負担1,000台湾元(約3,600円)で200元5枚、500元2枚を受け取る。利用期限は12月末まで。
コンビニエンスストア最大手、セブン-イレブンでは8月14日まで、実物(紙製)の三倍券3,000元分を、同店で使える額面4,000元の電子マネーカード「振興随取卡」と引き換えられる。
百貨店最大手の新光三越百貨では、31日までに三倍券2億元分の利用があり、業績が2割以上成長した。
【3位】台湾株式市場、過去最高値
台湾証券交易所(証券取引所)の加権指数は30日、終値で1万2,722.92ポイントと過去最高値を付けた。27日の過去最高1万2,588.3ポイントを更新した。28日午前には一時1万3,031.7ポイントと取引時間中の過去最高値を記録した。
TSMCの時価総額は28日に一時、世界10位に浮上した(中央社)
けん引したのは、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)。28日にストップ高で466.5台湾元(約1,680円)と取引時間中の過去最高を更新し、7月の終値の上昇幅は35%に達した。23日、インテルが7ナノメートル製造プロセスでTSMCに生産を委託するとの見方が浮上したことが要因だ。
【4位】クルーズツアー再開、新型コロナ流行後で世界初
澎湖島、金門島や馬祖列島、花蓮県を巡る大型クルーズ船ツアー第1便が26日、基隆港を出発した。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い各国・地域でクルーズ船の運航が停止される中、世界初の再開だ。
金門県政府は、ツアー参加者に入境審査官のスタンプ入りはがきをプレゼントした(31日=中央社)
雄獅旅行社(ライオン・トラベル・サービス)が企画し、「エクスプローラードリーム(探索夢号)」で10月末まで30回以上催行予定。海外旅行気分が味わえると人気を集めている。
【5位】中国立訊と台湾2社タッグか、鴻海のアップル受注に脅威
電子機器受託生産大手の緯創資通(ウィストロン)は22日、中国同業の立訊精密工業(ラックスシェア・プレシジョン・インダストリー)の株式0.81%を30億人民元(約460億円)で取得した。和碩聯合科技(ペガトロン)も同日、ラックスシェア株を買い増した。中台3社が共同で、アップル受注を拡大する構えとみられ、アップルを大口顧客とする鴻海精密工業に緊張感が走った。
ウィストロンは前週、アップルのスマートフォンiPhone組み立てを手掛ける中国子会社をラックスシェアに年内に売却すると発表したばかり。
iPhoneの年間出荷台数は7,000万~8,000万台で、これまでは▽鴻海▽ペガトロン▽ウィストロン──が受注を分け合ってきた。アップルは近年、リスク分散のため発注先を増やすと同時に、中国市場を重視している。
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