リサーチ 経営 マーケティング 作成日:2024年6月15日
機械業界 新刊速報記事番号:T00115887
<最新刊目次>
・TSMCの廃棄物ゼロ拠点、24年に中科で稼働へ
・台湾半導体産業の2024年第1四半期概況と今後の展望
・エレベーター大手の崇友実業(GFC)、中国撤退後に5年連続増収・増益
・台湾自動車・バイク産業の2024年第1四半期現況と主要企業の動向
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の劉徳音(マーク・リュウ)董事長は2019年にESG(環境、社会、ガバナンス)指導委員会を設立し、委員会主席として多くのESG活動を推進してきた。中でも現在注目を集めているのが、24年に中部科学園区(中科)で稼働予定の、廃棄物の排出ゼロを目指すゼロエミッション製造センターだ。劉・董事長は「世界初のゼロエミッション製造センターだ。半導体製造工程で排出される廃棄物を全て自分たちで処理する」と説明した。
廃棄物回収・処理の高度化と管理強化へ
TSMCと中科管理局が共同で建設を進めてきたゼロエミッション製造センターは台中市大雅区の第三公墓に隣接し、周辺にはそれぞれ高度な廃棄物回収・処理技術を持つ▽成信実業(トランシーン)、▽立盈環保科技(リーイング・エンバイロメンタル・プロテクション・テクノロジー)、▽石油化学大手、長春集団(CCPG)などが進出している。
TSMCはこれまで、廃棄物の回収、処理を外部企業に委託してきたが、最終的にどのように処理されているのか把握していなかった。ゼロエミッション製造センターでは自社工場から出る廃棄物だけでなく、中科全体で排出される廃棄物の回収、処理を高度化し、管理も強化する。
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