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08年9月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2008年10月3日_記事番号:T00010653

月間5大ニュース

08年9月の5大ニュース!

 
【1位】メラミン騒動、中国製食品への不信感高まる
 
 中国で乳児5人の死者を出した有害物質メラミン混入の汚染粉ミルクが台湾に輸入され、食品の原材料として市場に出回ったことが発覚し、消費者の間で中国製食品の安全性に対する不信感が改めて大きく高まった。関係メーカーや販売店は製品の回収や撤去に追われ、乳製品を忌避する動きも顕著に見られた。

 政府は中国乳製品の輸入禁止措置を採ったが、販売店からの関連製品の撤去をめぐって突如、メラミン含有の許容値をゼロから2.5ppmに引き上げ、猛批判を浴びると撤回するなど対応に混乱がみられた。これによって林芳郁衛生署長が引責辞任に追い込まれた。

 メラミンが検出された食品には、▽金車集団(キングカー)の「ミスターブラウン」の粉末コーヒー▽ピザハット(必勝客)の粉チーズ▽コストコ(好市多)販売のビスケット──など大手メーカーの製品が相次いでおり、依然消費者を不安に陥れている。

【2位】馬英九総統、「633」の公約を反故に(20日)
 
 「経済成長率6%、1人当たりの平均所得3万米ドル、失業率3%以下」の「633」の早期達成を最大公約に掲げて当選した馬英九総統が、「再選できれば2期目の最後の1年、2016年に『633』を達成したい」と発言していたことが3日明らかになり、各界から「公約破り」「不適切な失言」と厳しい批判を浴びた。これに対し馬総統は、「発言がしっかり伝わらず誤解を招いた」などと謝罪を繰り返した。

 馬総統は「馬上好(すぐに良くなる)」を掲げて当選したものの、景気対策で結果を出せておらず支持率が低迷している。失言は総統として難局に当たる強い決意があるのか、有権者に疑問を持たれる結果となった。

【3位】台風13・15号、相次ぎ来襲
 
 9月は台風13号(アジア名、シンラコウ)および15号(同チャンミー)と非常に強い台風が相次いで台湾に上陸し、13号では14人以上、15号では2人が死亡するなど甚大な被害が出た。14日上陸し長時間台湾にとどまった13号では、豪雨により各地の河川で水かさが増し、橋の崩落が相次いだ。

 6人の死者を出した台中県の后豊大橋は、以前から老朽化が指摘されていたが、対策がとられていなかったため政府への批判が相次ぎ、急きょ全土40カ所で補修措置が採られた。また、南投県の観光地、盧山温泉では地盤が緩んで川の中に倒れ込んだホテルをはじめ、3軒のホテルが倒壊するなど大きな被害を受けた。同地は台風15号でも再び被災しており、観光産業への深刻な影響が懸念される。

【4位】高雄MRT、橘線が開通(14日)

 高雄の都市交通システム(MRT)で、2路線目となる橘線が14日、開通した。橘線は高雄港に面した西子湾から、鳳山を経由して大寮まで東西14.4キロを14駅26分で結ぶ。3月に開通した南北の紅線と合わせて十文字の路線網ができ、広域での交通の利便性が大きく向上した。

 紅線の1日当たりの利用者は現在延べ10万人だが、高雄では市民にバイク利用の習慣が根付いているため、大きくは伸びていないとされている。橘線の開通によって利用者のさらなる増加が期待されている。

【5位】海角七号が大ヒット、興業収入1億元に(18日)
 
 台湾映画「海角七号」が大ヒットしている。18日にはついに興業収入1億台湾元を突破。主演の歌手、范逸臣は同日「1億元突破したら全裸で海に飛び込む」の宣言通り、墾丁でこれを実行して快挙を祝った。

 映画は日本の台湾統治の終わりとともに台湾を去った日本人教師が、台湾人の恋人に宛てた手紙が発端。届かなかった手紙は60年の時を経て若い台湾人男性の手に渡り、日本から来た女性がこれを発見、現在と過去の物語が交錯する。

 日本の歌手、中孝介が1人2役で出演し、主演の田中千絵も現在台湾を拠点に人気を集めている。
 

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