ニュース その他分野 作成日:2008年5月2日_記事番号:T00007160
月間5大ニュース
【1位】博鰲フォーラム、蕭胡会談実現(12日)
蕭万長次期副総統と胡錦濤中国国家主席による会談が12日、中国海南省で開催された「博鰲(はくごう)アジアフォーラム」で実現した。1949年の国民党の台湾移転以降で最高レベルの中台対話とされ、国民党への政権交代決定後の中台の関係改善ムードを印象付けた。
蕭次期副総統と胡主席は、馬英九新政権への交代を機に、中台チャーター便の週末定期運航や中国人観光客の訪台開放などの経済交流や、中台対話の再開推進に取り組むことで一致した。
これにより、中台対話が早期に再開するという観測が出た一方で、江丙坤次期海峡交流基金会董事長が予定していた5月下旬の訪中計画は中止となった。「台湾は中華人民共和国の不可分の領土」という「一つの中国の原則」の中国と、「一つの中国、それぞれの解釈」の国民党政権の矛盾が顕在化し、対話は容易には進まないという見方も出ている。
【2位】劉兆玄内閣発足へ、陸委会人事で波紋(28日)
馬英九新政権の行政院長に劉兆玄東呉大学学長の就任が決まり、28日までに新内閣の閣僚36人の人事が決定した。国防部長に陳肇敏空軍予備役上将、外交部長に欧鴻錬グアテマラ大使など要職に本省人を据え、36人中本省人26人、外省人9人、原住民1人という、省籍のバランスを重視した布陣となった。
最大のサプライズは、対中国大陸政策の担当機関である行政院大陸委員会(陸委会)の主任委員に、台湾団結聯盟(台聯)の頼幸媛・前立法委員を起用したことだ。この人事について、馬英九次期総統は「両岸(中台)政策に関する社会的共通認識の拡大を目指すため」と説明している。国民党内からは?氏が台湾独立の理念を持っているとの懸念から反発が相次いだが、?氏は対中政策の理念が馬次期総統を一致していることを再三強調した。
【3位】新光三越、イデーの事業権獲得(29日)
力覇集団の経営破たんに伴って進められてきた中堅百貨店、衣蝶百貨(イデー)の事業譲渡入札で、最大手の新光三越が単独応札し、7億500万台湾元(約24億2,000万円)で落札した。これにより新光三越が域内に保有する百貨店数は、現在の13店舗から17店舗に増える。
新光三越は「(新光三越南西館とイデー台北本館のある)南西商圏からイデーが撤退すれば、同エリアの発展に影響が出ることを懸念した」ことを応札の理由に挙げた。なお、イデーの商標を継続して使用するかは、「検討する」とした。
【4位】郭台銘鴻海董事長、第一線から引退(1日)
鴻海集団の郭台銘董事長は1日、経営の第一線を退いた。後継体制を固めるため、同氏に集中していた権限を委譲し、既存の12事業グループの総経理(CEO)による集団指導体制への移行を目指す。
同氏は世界最大のEMS(電子機器受託生産サービス)企業の創業者でもあり、後継者のポストに注目が集まっているが、まだ完全に引退したわけではなく、時間をかけて人選を進めていくと報じられている。
【5位】2代目Eee PC発売、高い実用性(21日)
華碩電脳(ASUS)は21日、昨年10月に発売されて話題を集めた低価格簡易パソコン(PC)、Eee PCの8.9インチ新機種、「Eee PC 900」を1万5,988台湾元(約5万4,900円)で発売した。この新機種についてワイズコンサルティングでは「ビジネスユースは可能か?」という視点からレビューを行った。
画面が大きくなって見やすくなり、初代では不満の多かったストレージ容量も、4GBからビジネスにも十分な12GB(Linux版は20GB)に増えた。メモリーも512MBから1GBに増え、Microsoft Worksをストレスなく使用できる。試用の結果は、「モバイル用のセカンドマシンとしては実用性が高い」との結論に達した。6月には3代目となる10インチ型の発売も予定されている。
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