ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

08年8月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2008年9月1日_記事番号:T00009903

月間5大ニュース

08年8月の5大ニュース!

 
【1位】陳前総統、資金洗浄疑惑で捜査(15日)

 陳水扁前総統が、家族ぐるみで海外の銀行口座にマネーロンダリング(資金洗浄)目的で2,100万米ドルの送金を行っていたことが明るみになり、15日、最高検察署特別捜査班より住居と事務所の家宅捜索や事情聴取を受けた。また、総統経験者としては初めて、台湾からの出境制限措置を受けた。

 陳前総統は謝罪声明を出すとともに民進党を離党。資金については呉淑珍夫人が「選挙の余剰資金」と供述しているが、送金は個人的な蓄財が目的とみられ、有権者の信頼は完全に失墜した。台南県の農村出身で人権派の弁護士として活躍、かつて国民党の金権政治刷新と台湾本土化を推進する旗手「台湾の子」として一身に期待を集めたが、今回の事件で「台湾の恥」と呼ばれるに至ってしまった。

 なお、国民党寄りメディアの最新の報道によると、検察は陳前総統が国家機密費をも資金洗浄の対象にしていたという疑いを抱いており、巨額の資金の内容について汚職事件も視野に引き続き実態を解明する方針だ。


【2位】中科第4基基地、彰化県に決定(20日)

 中部科学工業園区(中科)第4期基地の開発用地が20日、彰化県二林に決まった。これまでハイテク工業団地がなかった彰化県が選ばれたことで、新竹科学工業園区(竹科)の新竹県・苗栗県から南部科学工業園区(南科)の台南県までがパネル・半導体・精密機械の産業チェーンとしてつながり、「西部科学技術コリドー(回廊)」が完成することになる。

 中科第4期基地は、友達光電(AUO)が進出を正式に表明しており、台湾最大のパネル産業クラスターとしての発展が期待される。友達は第10 世代以上工場4基の建設を計画。来年7月末から着工、2011年に量産開始予定で、初期月産能力はガラス基板投入ベースで3万枚を見込んでいる。


【3位】歌林が経営危機、不渡り相次ぐ

 家電大手の歌林(コリン)は、最大顧客の米液晶テレビメーカー、シンタックス・ブリリアン(SBC)が破たん状態に陥ったことにより資金繰りが悪化。先月30日の5,000万台湾元(約1億7,500万円)に続き、8月は2,000万元(22日)、2,430万元(25日)、6,961万元(26日)の計3回の不渡りを出し、上場廃止の可能性が高まっている。

 同社のSBCに対する約60億元の売掛金は回収の見通しが立っておらず、歌林は創業45年で最大の危機を迎えている。


【4位】五輪野球代表、中国に初めて敗れる(15日)

 北京五輪の中でも注目の高かった野球代表は15日、中国と対戦し延長12回7対8で逆転サヨナラ負けを喫した。台湾が野球で中国に敗れたのは史上初めて。政治的な確執があり、かつ「格下」とみていた中国に敗れたことで、メディアやファンからは「台湾野球の暗黒日」「国家の恥」などの声が上がり、ショックの大きさがうかがえた。

 野球代表は、その他の試合でも1点差で敗れる試合が続いて5位となり、目標としていた準決勝進出はならなかった。

 今回台湾の五輪代表は、期待されたテコンドーやテニス女子ダブルスでも金メダルが取れず、最終的に銅メダル4つという低調な成績に終わった。


【5位】馬政権糾弾、台北で大規模デモ(30日)

 馬英九政権発足から100日を迎えた30日、台北市で民進党など野党勢力による反政府デモが行われ、数万人が参加した。

 馬総統は景気浮揚を公約に掲げて当選したが、世界的な景気悪化の中、有効な対策を打ち出せていない。また、対中関係を急速に改善する一方で、台湾独自の主権を軽視する傾向が指摘されており、デモではこれらに対する批判が強く打ち出された。

月間5大ニュース