ニュース 政治 作成日:2023年11月7日_記事番号:T00112084
台湾有事南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で台湾が実効支配する太平島から12カイリ(約22キロメートル)付近で今月3日に米国と中国の軍艦が対峙したと報じられた問題について国家安全局(国安局)の蔡明彦・局長は6日、立法院司法および法制委員会での答弁で、艦船の位置はしっかり把握していると強調し、領海である、12カイリ内へ侵入があれば外交部に報告すると述べた。7日付自由時報が報じた。
蔡・局長は6日、武力による威嚇に対し、自衛力を高める必要があると語った(6日=中央社)
蔡・局長は「台湾海峡で2年以内に戦争が勃発する可能性はあるか」と問われ、一触即発で戦争に発展するような兆候はみられないと回答した。国際的な状況、地域の政治、中国の国内情勢などの要因を総合的に見る必要があり、2年の間にいずれかが情勢変化に影響する可能性があると述べた。
台湾の著名なコメンテーターや世論調査を手掛ける企業の責任者、専門家が中国政府に招かれて、同国を訪問したことはあるかとの質問に対しては「ある」と答え、調査会社が中国から資金援助を受けているケースもあると指摘した。
中国政府による台湾の選挙への介入にコメンテーターや調査会社が協力している可能性について、これら人物や団体が中国から帰台した後、SNS(交流サイト)上に作成したグループを通じ、中国政府がデマを拡散する手法などが取られていると説明した。
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