ニュース 社会 作成日:2024年6月24日_記事番号:T00116014
ワイズニュースこぼれ話6月といえば、6月の花嫁(ジューンブライド)は幸せになれるというヨーロッパの言い伝えがありますが、日本や台湾は梅雨で雨が多く、結婚披露宴に人気のシーズンではありません。そもそも近年はコロナもあり、婚姻件数自体が減少し、未婚化、晩婚化が進んでいます。
周りで結婚する人の年齢が高くなってきたのは、筆者自身の年齢や、台北市という都市部に住んでいるせいかと思っていましたが、台湾は日本より平均結婚年齢も1歳ほど高いそうです。
30歳で約半分が独身
1980年代の台湾では、適齢期の未婚率はわずか14.4%でしたが、23年には50%以上まで上昇しました。平均結婚年齢は1971年に男性28.2歳、女性22.1歳だったのが、23年には男性35.2歳、女性32.8歳まで上昇しました。
ブライダル産業も縮小
かつて台湾は、結婚に公開の儀式と2人以上の証人が必要な「儀式婚」でしたが、08年からは戸政事務所に届け出る「登記制」に変更されました。
公開の儀式が不要となり、披露宴を開かない若者が増え、コロナ流行も相まって、大学のブライダル専門家育成コースは入学希望者が減少、大葉大学(彰化県)は20年に募集を停止しました。
結婚写真館が立ち並ぶ「婚紗街(ブライダルロード)」として、台北市中正区の愛国東路などが有名です。高雄市新興区の中山路、中正路では30年前の最盛期に80店以上、10年前でも30店以上あった婚紗店が10店以下に減少し、残っている店も売上高が半減したそうです。
台湾のブライダル産業はかつて1200億台湾元(約6000億円)規模を誇ったものの、いまや約5分の1、「ブライダル惨業(同じ発音、悲惨な産業)」といわれています。
青木樹理
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