ニュース 社会 作成日:2024年9月23日_記事番号:T00117630
ワイズニュースこぼれ話最近、日本からの留学生や交換留学生と知り合うことが増えました。台湾の大学や大学院を卒業した日本人が弊社でも働いています。県人会や校友会、趣味の団体でも出会います。
コロナ前は、大学付属の語学センターで学ぶ日本人の方が多かった気がしたので、台湾政府の公開データを見てみると、実際に留学生が増えていました。
日本より安い海外留学
台湾政府の公開データによると、2023年の日本からの学部留学生は2434人、交換留学生は888人、大学付属の語学センターの学生は4282人でした。円安の影響か、社会人も多い語学センターの学生は、コロナ前の2019年の約3分の2までしか戻っていませんが、学部留学生と交換留学生は19年を上回りました。
留学生や交換留学生に話を聞いたところ、台湾留学なら日本に近くて家族も安心、治安がいいことのほか、専門知識だけでなく、中国語や英語も同時に学べると紹介され、魅力を感じたとの声が複数ありました。奨学金がもらえるとの声もあれば、日本より学費が安い、日本で大学生活を送るよりトータルでお金がかからないのに経験が積めることに好意的な意見もありました。
学部留学生は、台湾人の学生と机を並べてオール中国語で、授業や課題、プレゼンをこなし、時には4年以上かけて卒業しています。学校関係の知人によると、現地の台湾人より入学試験が有利となるそうで、自分より成績の優秀な同級生と、外国語を介して異文化の中で学ぶことになり、苦労は多いことでしょう。
経営学部(台湾の企業管理学系)などでは、教科書が英語、教授の説明は中国語だったり、英語だったりするそうです。交換留学生は、英語で授業を受け、同級生も外国人留学生で、オール英語という人もいました。
卒業後の新入社員研修は?
近年のコロナや反グローバル化、日本の若者の内向き志向に関わらず、台湾留学生が増えたのは、台湾政府が、海外との政治、経済関係だけでなく、海外旅行や留学など人的交流のプロモーションや制度改革を継続推進した成果でしょう。
その一環として、外国籍でも台湾の大学を卒業した場合は、台湾での就労条件が緩和されています。ただ、卒業後は日本に帰国して就職する人の方が多いようです。台湾に新卒一括採用はなくとも、研修制度がある企業なら、選択肢になると考えられます。
青木樹理
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