ニュース 社会 作成日:2024年10月7日_記事番号:T00117936
ワイズニュースこぼれ話9月28日に発生した台風18号(アジア名・クラトーン)は、10月3日正午過ぎに高雄市小港区から上陸するという異例の進路で、高雄港で風力17級(秒速56.1~61.2メートル)と過去最大の風速を記録しました。3~4トンの大型コンテナが吹き飛ばされたり、コンビニエンスストアの天井が剥がれ落ちるほどの強風で、高雄市では街路樹が2000本以上倒れました。
高雄市内では、倒木で道路がふさがれた(YSN)
「ヘルメットの木」も倒木
高雄市新興区では、樹齢60年のガジュマルの木(榕樹)が3日午前に強風で倒れてしまいました。まん丸にきれいに剪定され、まるで緑色のヘルメット。「ヘルメットの木」と呼ばれるインスタ映えスポットで、惜しむ声が相次ぎました。
高雄市苓雅区では、街路樹が建物の2階に倒れこんでしまったにもかかわらず、1階では有名な熱炒店(台湾式居酒屋)がいつもどおり営業し、お客さんも淡々と食事をしている様子が報じられました。高雄市は3日連続で公共機関と学校を休みにする「停班停課」措置を取る警戒態勢で、自炊やカップラーメンに飽き、日常の外食が恋しくなった…?との説明もありましたが、くれぐれも安全第一でお願いしたいところです。
旅先では街路樹観察
街路樹や植樹帯は、コンクリートジャングルで、目と耳と心を落ち着ける効果があります。樹木は光合成を通じて、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するため、大気を浄化します。また、樹木には騒音を低減する効果があります。ドライバーの視界の日よけになり、歩行者の夏の暑さも和らげます。
ただ、倒木による事故が相次ぎ、維持や管理不足も指摘されています。
台湾の現生植物は4000種類以上あり、街路樹に使われています。現生植物は、台湾の気候や土壌に適応しており、病虫害に対する抵抗力が強く、維持や管理がしやすいからです。
よくみられる街路樹は、▽落羽松(ラクウショウ、スギ科)、▽ガジュマル、▽黄色い花を咲かせるゴールデンシャワー(ナンバンサイカチ)、▽フウ(いわゆる台湾カエデ)、▽アカギ、▽ケヤキ、▽クスノキ、▽モモ、▽タイワンモクゲンジ──など。
台風一過でやっと秋到来。紅葉シーズンです。縦に長い台湾では、地域によって植えられている街路樹に違いがあります。中南部に旅行に行くと、ガイドや現地の友人に「ほら、マンゴーだよ!」などと説明されることも。旅先では、植物を観察してみるのも楽しいですが、くれぐれも強風の日はお気をつけください。
青木樹理
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