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第55回 大阪万博にTW館、台湾文化とテック技術が融合


ニュース 社会 作成日:2025年4月28日_記事番号:T00121361

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第55回 大阪万博にTW館、台湾文化とテック技術が融合

 13日に開幕した大阪・関西万博には、台湾の民間企業、玉山デジタルテック名義のパビリオン、TECH WORLD(テックワールド)館も出展しています。半導体をはじめ、世界をリードする台湾のテクノロジーを存分に活用しつつ、懐かしさや人の温かみを感じる文化、グルメやグッズまで盛りだくさんの内容です。

/date/2025/04/28/20tamayama_2.jpgテックワールド館の建物は、台湾最高峰の玉山(標高3952メートル)をイメージ。開館式には、台湾を代表するダンスカンパニー、雲門舞集(クラウドゲイト・ダンスシアター)が出演しました(玉山デジタルテックリリース)

■台湾テック企業の技術を体験

 テックワールド館は「ライフ劇場」、「ネイチャー劇場」、「フューチャー劇場」から成ります。ライフ劇場では、台湾の自然を映し出す「樹木」の柱を、クロームブック560台の「花」が取り囲み、動きだす様子が圧巻です。

/date/2025/04/28/20life_2.jpgライフ劇場(玉山デジタルテックリリース)

 人の動きに反応する工業技術研究院(工研院、ITRI)が開発した世界初の技術を使用しており、クロームブックは華碩電脳(ASUS)製、ロボットアームは上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)製です。

 ネイチャー劇場の「ランの道」では、日本にも輸出されている台湾原産の胡蝶蘭(コチョウラン)の上を、バーチャルの蝶(ちょう)が飛び交います。友達光電(AUO)のマイクロLED(発光ダイオード)ディスプレイ技術を利用しています。

/date/2025/04/28/20nature_2.jpgネイチャー劇場(玉山デジタルテックリリース)

 「AIギャラリー」では、日本統治時代の大稻埕の町並みを描いた郭雪湖の「南街殷賑」(1930年作)など、台湾の画家の作品が展示されています。AUOのFindARTsハイファイアートディスプレイ技術を使い、絵画が時間とともに変化します。

■台湾をよく知らない人にも

 大阪・関西万博は25日、一般来場者が累計100万人を突破しました。テックワールド館の入館は、1日最大3300人で、事前予約が3分の1、当日入館が3分の2。ぜひ行きたいですが、台湾をあまり知らない人にも体験してほしいです。

/date/2025/04/28/20future_2.jpgフューチャー劇場(玉山デジタルテックリリース)

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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