ニュース 社会 作成日:2025年5月12日_記事番号:T00121603
ワイズニュースこぼれ話「A型とO型の輸血用血液が不足しています」。献血を呼びかけるニュースを定期的に目にします。台湾は募金や人助けをする人が多いですが、献血で採取した血液は保存期間があるので、定期的なアナウンスが必要なのだと認識していました。ある日、「献血でロブスターやステーキ贈呈」というニュースを発見。献血する人が減っているのでしょうか。
■献血率7.8%、若者は献血離れ
台湾の2024年の献血率は7.84%で、前年の8.13%より低下したものの、世界最高です。24年の1年間で延べ183万4446回の献血がありました。
1人当たりの献血回数は年間平均1.82回でした。年齢別では、▽65歳以上、2.94回、▽51~65歳、2.06回、▽41~50歳、1.89回──が平均以上、▽31~40歳、1.69回、▽21~30歳、1.49回、▽20歳以下、1.34回──が平均以下と、若者の献血離れが懸念されています。
■景品よりも人助け
50代の台湾人の友人に尋ねてみると、「兄が献血マニアで、献血で貯めたポイントでもらった家電だらけ」と話していました。
医療財団法人台湾血液基金会のサイトを見てみると、全血献血250ccで1ポイント、全血献血500ccや血小板成分献血で2ポイントが貯まります。6ポイント貯まればガラス製の耐熱ボトル、49ポイントで体重計、77ポイントで電子レンジ、80ポイントで電鍋(調理器具)など、健康や食に関するグッズと交換できます。
民間企業や団体がティッシュペーパーやステーキ、ロブスター、食事券などを提供することもあります。
台湾血液基金会によると、多くの人は景品目当てで献血に来るわけではありません。週末は献血希望者が多く、採血する看護師は12時間以上働き詰めで、ばね指(弾発指)になってしまうこともあるそうです。
台湾血液基金会のサイトには、血液型ごとに血液の在庫状況が▽青信号、7日以上(正常)、▽黄信号、4~7日(不足気味)、▽赤信号、4日以下(不足)──で表示されています。外国人も居留証を持参して献血できます。献血センターや献血バスの場所は、グーグルマップで確認できます。
青木樹理
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722