ニュース その他分野 作成日:2025年5月26日_記事番号:T00121882
ワイズニュースこぼれ話「台南市のドラゴンボート(龍舟)レースの優勝賞金がたった1万台湾元(約4万8000円)?」というニュースを目にしました。ドラゴンボートレースは、端午節(旧暦5月5日)の風物詩。賞金をもらえる国際スポーツだったのですね。
鮮やかな色彩のドラゴンボート(中央社)
■伝統行事から国際スポーツに
今週末は端午節(旧暦5月5日、2025年は5月31日)の3連休です。端午節といえば、ドラゴンボートレースを楽しんだり、ちまきを食べたりする風習があります。
ドラゴンボートの故事にちなみ、ちまきが食べられます(中央社)
ドラゴンボートは、古代中国で生まれた世界最古の手漕ぎ舟の競漕(ボートレース)と言われています。伝統行事でしたが、1976年の香港国際ドラゴンボート祭りを機に国際スポーツとなりました。世界ドラゴンボート連盟(IDBF)には、約100カ国・地域が加盟。五輪(オリンピック)の正式種目化を目指しています。
■台南運河100年で予算拡大へ
台湾では、各地の県市政府がドラゴンボートレースを開催しています。台南市では、大型ドラゴンボート(22人乗り)の優勝賞金が1万5000元、2位が8000元、3位が5000元、小型ドラゴンボート(12人)の優勝賞金は1万元、2位が5000元、3位が3000元だとか。
大型ドラゴンボートは、20人の漕ぎ手、1人の舵取り、1人の太鼓手(ドラマー)が協力して行う競技で、合計22人にたった1万元かと、台南市議会で国民党の議員団が批判しました。
国民党の議員団は、台北市は大型ドラゴンボートの賞金が10万元以上、高雄市は申し込みが4組以下であっても15万元で、これらに比べ、桁違いで貧相な賞金額だと指摘しました。
これに対し台南市政府体育局は、レース会場の台南運河(台南市安平区の人工運河)は日本統治時代から続く水路で、来年は開通100年に当たる記念すべき年、予算を増やして盛大に開催すると表明しました。
■夏の始まり
ドラゴンボート選手に以前話を聞いたところ、普段からメンバーで集まって体を鍛えたり、チームワークを高めたり、レースに参加したりしているそう。
5月5日は、暦の上では夏の始まりを告げる立夏(りっか)の日。3連休は水辺で涼を取りつつ、ドラゴンボートレースを観戦してみませんか。
青木樹理
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