第18回は「波克福来(ポークフライ)」をご紹介します。案内役は台湾安士克精密(台湾NSK)の常見将志総経理と古賀純治副董事長です。
常見総経理(左)と古賀副董事長(右)
従業員と一緒に牛肉麺(めん)や水餃子、日本人の部下と焼き魚定食、コンビニでパン or おにぎり、はたまたローカル弁当──。限られた時間で食べる昼食は、月~金のローテーションがある程度決まっているという方も多いのではないだろうか。
さて、本日は台北市内でも日系企業が多い南京東路と松江路の交差点近辺のお店をご紹介する。
常見さんと古賀さんは、週3~4回のペースで波克福来に通い詰めている。メニューは約20種類で、店の看板メニューであるカツカレーを頼む人が多い。親子丼や牛丼、ミートソーススパゲティ、肉じゃが定食などもある。値段は90~160台湾元程度とお手頃だ。
午後12時15分ごろになると、約50席の店内はほぼ満席になる。雰囲気は日本の喫茶店のようで、軽やかな洋楽が流れている。
看板メニューのカツカレー
スパゲティはお母さんの味
常見さんはカツカレーをオーダーした。肉厚のカツは脂身が少なく、ボリューム満点。「優しい味だ」と気に入っている。古賀さんもお気に入りのミートソーススパゲティを注文。筆者もスパゲティを頼んだが、まさに古賀さんが「日本のお母さんの味」と話す通り、子供のころに母が作ってくれたミートソーススパゲティと同じ味だった。麺のゆで方もアルデンテに近く、まったく水っぽくない。波克福来の店主の奥様が日本人とうかがい納得した。
波克福来は民放の経済ニュースチャンネル「非凡新聞」の取材を受け、たまたま居合わせた古賀さんは、お薦めメニューを聞かれて「全部」と答えたという。
波克福来は夜も同じメニューを出してくれる。缶ビールもあるので、帰りがけにちょっと一杯、もありか。
余談だが、ランチの新規開拓で外れくじを引くこともある。この取材の前日もそうで、160元の味噌ラーメンを注文したが、日式とさえ呼び難い、単なる薄味の味噌汁に麺を浮かべただけの代物だった。
たかがランチ、されどランチ。ボリューム満点のカツカレーは夏バテの季節にはもってこいだ。カツカレーの次はぜひミートソーススパゲティをお試しあれ!
(取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果)
波克福来
住所:台北市中山区松江路124巷27弄13号之1
電話番号:02-2563-7758
営業時間:昼11~14時
夜17時30分~20時30分
「日本の味」、ミートスパゲティ