第19回は海鮮料理「真的好」をご紹介します。案内役は台湾アステラス製薬の三好博行董事長兼総経理です。
台湾の海鮮料理店は大衆的なところが多いが、真的好は黒を基調とした近代的で洗練された内装だ。1階の水槽に魚介類が泳いでいる。その日の体調やお客さんによって、新鮮なネタの選定と調理方法を相談して決めるのが三好さん流だ。日本人客には、日本語の堪能なスタッフ、余さんがお薦めをアドバイスしてくれる。「店のお仕着せでなく、日本人の好みを熟知しているのがこの店のいいところ」と三好さん。
三好董事長(右)と余さん(左)
まずは前菜。三好さんが絶賛するカラスミは、しっとりとした柔らかな食感だ。カラスミの干し方に秘訣がある、と余さんは語る。カラスミは1,000台湾元で店頭販売されているので日本へのお土産にも喜ばれそうだ。
次にフカヒレスープ。烏骨鶏(うこっけい)ベースの濃厚なスープの中に大きなフカヒレが浮かび、とこぶしや金華ハムも入っている。続いて美しい器に盛られたシャコが登場した。食器は英国の高級陶磁器ウェッジウッドで統一されており、丸ごと揚げたシャコの盛り付けが一段と映える。ニンニク、ネギ、コショウと合い美味だ。
シャコのガーリック揚げ
この日のメニューはカラスミやキャビアなどの前菜4品、フカヒレスープ、シャコのガーリック揚げ、つぶ貝のにんにく唐辛子炒め、とこぶしのしゃぶしゃぶ、天然もののハタの姿蒸しだ。
まずは前菜。三好さんが絶賛するカラスミは、しっとりとした柔らかな食感だ。カラスミの干し方に秘訣がある、と余さんは語る。カラスミは1,000台湾元で店頭販売されているので日本へのお土産にも喜ばれそうだ。
続いてとこぶしのしゃぶしゃぶだ。薄くスライスしたとこぶしにもやし、ネギを添えオイスターソースであっさりと味付けされている。とこぶしともやしのシャキシャキした食感が見事にマッチする。ここで三好さんはビールからご持参の赤ワインに切り替える。店内にもワインがずらりと並ぶが、「持ち込みをこっそり認めてもらっているんです」とのことだ。
ハタの天然ものは、澎湖島で獲れたもので「七星斑」と呼ばれるそうだ。日本のイシモチに近い味で、しょうゆベースで味付けされている。スタッフが丁寧に皿に取り分けてくれる。
「イメージ通りの味が快感」
オーナーシェフは香港人で、海鮮の素材を生かした調理が多いのが特徴だ。この時期は特に貝がおいしい、と余さん。ハマグリの天然ものを網焼きでいただくのも最高だという。
この店は大皿ではなく、いろんな料理を少しずついただけるので、日本人にはうれしい。最後に担仔麺を頂いた。
「自分で選んで、料理の味を想像しながら、イメージ通りの味になると快感だ」と三好さんが語る。大衆的な海鮮料理店でビールもいいが、美しい器に盛られた海鮮をワインでいただくのも乙だ。一階の一般席、個室以外に地下には250人を収容できる宴会場がある。MRT忠孝復興駅からも徒歩圏内の好立地にある。宴会の幹事を任されたときは、真的好でどうぞ!
(取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果)
真的好
住所:台北市復興南路一段222号
電話番号:02-2771-3000