ニュース
その他分野
作成日:2009年8月4日_記事番号:T00017015
月間5大ニュース
09年7月の5大ニュース!
【1位】高雄ワールドゲームズ開催、経済効果20億元
五輪で採用されていない競技の国際大会「第8回ワールドゲームズ高雄大会」が16日~26日に開催された。105カ国から4,832人の選手が参加して31種目で熱戦を繰り広げ、台湾は金メダル8個を含む24個のメダルを獲得し、歴代最高の成績を収めた。
台湾で初めての国際総合スポーツ競技会となった同大会には、準備に5年、100億台湾元(約280億円)を超える資金が投じられた。高雄市によると、大会の入場料収入は6,334万元に上り、期間中、同市を延べ124万9,000人以上の観光客が訪れたことなどから、その経済効果は20億台湾元以上に達した。陳菊同市長は「今後高雄市は、『ワールドゲームズを最も成功させた都市』として紹介されることになる」と胸を張った。
【2位】MRT内湖線開通、トラブル相次ぎ割引に
台北市の都市交通システム(MRT)内湖線が4日、中山国中~南港展覧館の13駅、14.8キロの区間で開通した。
同線は内湖地区初のMRTで、中山国中で木柵線と連絡するため、沿線の松山空港、大直商圏、内湖科学園区、南港軟体園区と台北市中心部へのアクセスが飛躍的に向上した。開通した4日の週末は、剣南路駅前の美麗華百楽園(ミラマー・エンターテインメント・パーク)に14万人の客が訪れるなど、一帯の百貨店は大盛況となった。
しかし、10日にシステム故障により半日運行停止となるなど開通直後からトラブルが相次ぎ、利用者から不満の声が噴出。台北市はこれを受けて25日、内湖線と木柵線の運賃を年末まで36%割引にする措置に踏み切った。
【3位】新型インフルで初の死者、集団感染も急増
新型インフルエンザ(H1N1)感染者の台湾で初めてとなる死亡例が30日確認された。死亡したのは台北県の39歳男性で、肝臓と腎臓に病歴があった。台湾では7月後半だけで集団感染が9件発生し、現在も感染が拡大傾向にある。特に中学、高校などの夏期講習で集団感染が多く発生しており、教育部は31日、生徒の感染が確定した場合、1週間から10日の休校を可能にする措置をとると発表した。
【4位】地震相次ぐ、活動期に突入か
14日午前2時5分ごろ、花蓮県の秀林地震観測所から57キロ東の太平洋を震源とするマグニチュード(M)6.3の地震が発生し、震度3を観測した台北市でも夜中に多くの人が驚いて目を覚ました。
台湾でM6以上の地震が観測されたのは2007年9月以来、1年10カ月ぶりだった。その後、26日の南投県の車籠埔断層付近を震源とするM5.4、花蓮県の花東縦谷断層のM5.5、30日の屏東県恒春近海のM5.9と、7月はM5以上の地震が計8回起きた。地震の活動期に入ったという説や、大地震の前兆などの説が唱えられている。
【5位】揚げ油は危険?マクドナルドに罰金処分
ファストフード店でフライドポテトなどを調理する揚げ油に対し、台北県政府が品質調査を行った結果、マクドナルドとドミノ・ピザで発がん性物質、ヒ素が基準値以上検出され、20日罰金処分が科された。マクドナルドは独自調査でヒ素は検出されなかったと釈明したが両社は処分を受け入れ、ヒ素の出所は不明のまま。飲食業界の食の安全が問い直されている。
各地でチェーンの飲食店、個人経営の小吃(台湾式軽食)店などを対象に行われた揚げ油の調査で、酸化度が基準を満たしていない違反例が一部で確認された。油交換頻度の低さが原因とみられている。消費者の不信感が高まり、揚げ物の売り上げが1~2割落ちているもようだ。