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09年9月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2009年10月5日_記事番号:T00018321

月間5大ニュース

09年9月の5大ニュース!

 
【1位】呉敦義内閣発足、基本路線に変化なし(10日)
 
 劉兆玄内閣が10日、台風8号(アジア名・モーラコット)の水害救援の不手際の責任を取って総辞職し、後任の行政院長には呉敦義・国民党副主席が、副院長には朱立倫・前桃園県長が就任した。内閣改造によって、経済部長に施顔祥・台湾中油董事長が就任するなど、政務委員を含む40人の閣僚のうち、行政院長、副院長のほか11人が新たに入閣した。

 内閣改造で、中台間の両岸経済協力枠組み協議(ECFA)の締結や台湾創新記憶体(TMC)を通じたDRAM産業の再生計画などへの影響が注目されたが、劉前内閣の基本路線を踏襲する形で政策を進めている。

【2位】高鉄経営、政府主導へと移行
 
 経営難に陥っている台湾高速鉄路(高鉄)は22日の董事会で、12年間にわたり董事長を務めてきた殷琪氏の辞任を受け、後任に政府系株主代表として欧晋徳・現執行長(CEO)を選出した。これにより高鉄の経営は事実上、政府主導に移行した。

 台湾初のBOT(建設、運営、譲渡)計画として進められた高鉄は、今年6月末時点の累計損失は702億台湾元、累計負債は計4,614億元に上る。辞任した殷氏は、経営悪化の要因として、政府の旅客数の当初予測に水増しがあったこと、および計画に対する政府の態度が一貫せず信頼性に問題があったことを挙げた。

 なお、新任の欧董事長は就任直後、苗栗、彰化、雲林県での新駅設置計画延期を示唆した。しかし、これに3県から強い反発が起きたため、毛治国交通部長が予定通り建設を進めると表明。欧董事長も発言を撤回した。

【3位】陳水扁前総統、一審で無期判決(11日)
 
 総統府機密費の不正流用などの罪に問われた陳水扁前総統(58)に対する判決公判で、台北地裁は11日、無期懲役と罰金2億元、公民権終身はく奪を宣告した。また、資金の流れを指揮したとされる呉淑珍夫人(57)に無期懲役と罰金3億元、公民権終身はく奪、海外でのマネーロンダリング(資金洗浄)で中心的な役割を果たしたとされる長男の陳致中氏に懲役2年6月の判決が下された。

 陳前総統夫妻と陳致中氏夫妻の4被告は21日までに上訴した。なお、陳前総統は24日、拘置期間の3カ月の再延長が決定した。

【4位】ウイグル人指導者、台湾入境を拒否(25日)
 
 在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が、希望していた訪台を認められないことになった。江宜樺内政部長が25日立法院で、同会議はテロ組織との関係が疑われることなどを拒否の理由に挙げた。中台関係の悪化を防ぐ意図に基づいたものだが、カーディル議長は政府に謝罪を要求した。

 高雄市は10月の高雄映画祭でカーディル議長の記録映画の上映を決めていたため、中国の不満を招き、中国人観光客によるホテルの大量キャンセルが出たと伝えられている。カーディル議長は、独立派団体より訪台を要請されていたが、訪台申請は行っていなかった。

【5位】デフリンピック、台北で開催
 
 第21回夏季デフリンピック(聴覚障害者オリンピック)が5~15日、台北市で開催された。アジアでの開催は史上初めて。世界80カ国・地域の選手2,670人が参加する中、台湾はメダル33個(金、銀、銅それぞれ11個)を獲得し、総合5位の成績だった。

 中国選手団はダライ・ラマ14世訪台への抗議の一環か開幕式を欠席したものの、閉幕式には参加し「台湾被災地の同胞頑張れ」という横断幕を掲げて、台風8号(アジア名・モーラコット)の被災者を励ます光景も見られた。
  

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