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09年10大ニュース!(6〜7位)


ニュース その他分野 作成日:2009年12月25日_記事番号:T00020082

月間5大ニュース

09年10大ニュース!(6〜7位)

 
【6位】MRT内湖線、開通もトラブル続発

 7月4日、総工費667億台湾元(約1,890億円)を投じ7年をかけて建設された台北MRT(都市交通システム)内湖線が開通した。中台直航便の発着点となっている松山空港、大型ショッピングモール、美麗華百楽園(ミラマー・エンターテイメント・パーク)、北部ハイテク産業の重要拠点、内湖科学園区と南港軟体園区、台湾最大の展示会場・南港展覧館を結ぶ重要路線の開通に大勢の利用者が詰め掛けた。

 しかし内湖線は開通直後から、UPSシステム(無停電電源装置)故障により駅間で車両がストップするなどトラブルが続発、信頼性に大きな疑問が生じて利用者の不満が噴出した。
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内湖線は木柵線から一回り小さくなった車両も利用者の不満を招いた(YSN)

 これを受けて常岐徳・台北市政府捷運工程局長が引責辞任、郝龍斌台北市長は、システムを請け負ったカナダ・ボンバルディア社に信頼性の向上を要求したが、その後もトラブルはやまず、台北市長時代に計画を推進した馬英九総統への風当たりも強まった。

 郝台北市長は、利用者に不便をかけたとして同路線の運賃を年末まで一律36%値引きすると発表。その後12月、完全な信頼回復には至っていないとして来年6月までの値下げ延長を発表した。

 また内湖線と相互乗り入れとなった木柵線を含む略称「柵湖線」が、その発音から「詐胡線」(だましとでたらめの線)などと皮肉られたことを受け、台北市は10月、同線の正式名称を「文山内湖線」(文湖線)に改称した。


【7位】高雄ワールドゲームズと台北デフリン、開催に成功

 高雄市で7月に五輪で採用されていない競技種目の国際大会「第8回ワールドゲームズ」が、台北市で9月に「第21回夏季デフリンピック」が開催され、それぞれ盛り上がりを見せた。特殊な国際環境にある台湾でこうした大型大会が開催されることは珍しく、海外の大勢の選手団や応援の観光客を迎えたことは市民にとって新鮮な体験となったようだ。また、両大会とも成功したことで、台湾の大型国際大会の運営能力に自信が深まった。

 準備に5年、100億台湾元(約281億円)の資金が投じられた高雄市のワールドゲームズには、105カ国・地域から4,832人の選手が参加し、台湾は金8個を含むメダル24個と過去最高の好成績を残した。

 大会の入場料収入は6,334万元、期間中に同市を訪れた観光客は延べ124万9,000人以上に上り、経済効果は20億元以上に達した。

 台北市のデフリンピックはアジアでは初の開催だった。世界80の国・地域から2,670人の選手が参加し、台湾は金11個を含むメダル33個を獲得し、総合5位の成績を収めた。

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