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10年2月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2010年3月3日_記事番号:T00021234

月間5大ニュース

10年2月の5大ニュース!

 
【1位】プロ野球八百長で24人起訴、乱れた実態明るみに(10日)

 プロ野球の八百長事件の捜査を進めていた板橋地方法院検察署は10日、元西武ライオンズでラニューベアーズを解雇された張誌家元投手、阪神タイガース出身の中込伸・前兄弟エレファンツ監督、エレファンツのスター選手、陳致遠元外野手(起訴後に解雇)ら計24人を詐欺罪などで起訴。同時に張、陳両被告に2年、中込被告に1年6月を求刑した。

 台湾人投手として初めて米大リーグで勝利を挙げた兄弟エレファンツの曹錦輝元投手や、過去にホームラン王を4回獲得した興能ブルズの謝佳賢元外野手(球団から解雇処分)は、証拠不十分で不起訴となったものの、野球賭博絡みで八百長を仕組んだ暴力団から何度も「性的接待」を受けていたと指摘された。

 暴力団と不適切な関係を持っていたことが明るみに出て多くのスター選手が球界を去り、ファンの間に失望感が広がる中、台湾プロ野球は今月28日にシーズン開幕を迎える。


【2位】液晶パネル前工程の対中投資、開放を発表(26日)

 液晶パネル前工程の対中投資開放が26日行政院より発表され、3月1日から申請受け付けが始まった。

 対中投資開放は、成長が見込まれる中国市場での競争で日韓メーカーに後れを取らないよう、台湾パネル業界より強い要望が出されていた。ただ、台湾業界の競争力を維持するため、投資の許可対象となる生産ラインは、台湾の最先端工場より1世代以下とするなどの条件が設けられた。このため、申請が確実な友達光電(AUO)は現時点で最高でも7.5世代、奇美電子(CMO)は6.5世代以下の投資となる。

 また、半導体メーカーによる中国同業メーカーの合併や出資も同時に開放され、今後の中国市場でのビジネス展開が有利になると見込まれている。


【3位】そごう経営権、行方不透明に(3日)

 太平洋崇光百貨(太平洋そごう)の経営権が2002年に遠東集団(ファーイースタン・グループ)に移転した際の、持ち株会社、太平洋流通投資(太流)による遠東からの出資受け入れや役員変更などの登記が3日、経済部商業司から取り消された。当時の太流の董事会議事録などは虚偽のものという台湾高等法院の判断を受けてのもので、これにより遠東集団はそごう経営の根拠を失った。

 そごうの経営権は太流に戻ることになったが、前の経営母体である太平洋建設集団が経営権を取り戻すことを視野に太流を提訴しており、また、遠東も経営維持に意欲的であるため、今後どこがそごうの経営を主導するのか不透明な状況となっている。


【4位】立法委員補選、民進党3選挙区で勝利(27日)

 立法委員の県長転任で欠員となった、嘉義県第2選挙区、桃園県第3選挙区、新竹県、花蓮県の4選挙区で補欠選挙が27日行われ、民進党が花蓮県を除く3選挙区で勝利した。馬英九政権の不人気を背景に、国民党支持層が投票に行かず投票率が低下する中、民進党が基礎票で勝利する最近の傾向が今回も続いた。これにより、立法院の勢力分布は国民党75、民進党33、無所属5となった。

 今年末には台北市や市制昇格を迎える新北市(現台北県)など5直轄市の市長選挙が予定されているが、現在の情勢から見て民進党の一定の善戦が予想される。


【5位】雨の春節連休、台北でほぼ晴れ間なし

 今年の春節は最長の9連休(2月13~21日)となったものの、台北で9日のうち8日間で雨模様となりほぼ一度も晴れ間がないなど、あいにくの天気となった。寒気団が流れ込んで気温も下がり、冷たく湿った新年を迎えることとなった。

 連日の雨と冷え込みで行楽地に出かける人の足も鈍り、交通部観光局の統計によると、14日~21日までの域内旅行者数は前年比4.27%の減少となった。一方で百貨店や映画館など室内ショッピング・レジャー施設は人であふれ、温泉地も人出が前年比8%増加した。

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