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作成日:2010年11月3日_記事番号:T00026293
月間5大ニュース
10年10月の5大ニュース!
【1位】松山〜羽田線就航、東京がより近くに(31日)
31日、台北松山〜東京羽田間の定期便が就航した。同路線は中正国際空港(現桃園空港)の開港で国際線が移転して以来、31年ぶりの復活となった。航空会社4社により毎日8便が運航される。
松山空港から台北駅まで都市交通システム(MRT)で約12分、羽田から品川まで京急電鉄で約13分と、従来の桃園〜成田便に比べ2時間以上の旅程を短縮でき、利便性が大きく向上した。交通部観光局は、日台間の旅行者数が来年、約30%成長して延べ300万人を突破すると見込んでいる。
松山〜羽田線就航は、馬英九総統の公約である、台北市、東京(羽田)、上海(虹橋)、ソウル(金浦)を結ぶ「東アジア黄金航空圏」の一環で、残る金浦線も交通部は来年中に実現させたい考えだ。
【2位】「美人百貨」、統一阪急台北店がオープン(7日)
統一阪急百貨台北店が7日オープンした。台北市内で久々の大型百貨店の新規オープンとあって、初日に延べ15万人が訪れ、約1億台湾元以上を売り上げる盛況となった。
特に台湾初進出となった日系カジュアル服の「ユニクロ」は、開店前に同社過去最高の2,500人が列を作り、ブームが注目を浴びた。開店から約1カ月がたった現在も、週末は入店が順番待ちとなるなど混雑が続いている。同じ日系で台湾初進出の、ファッションブランド「サマンサタバサ」や宇治茶「つじり茶屋」も大人気だ。
統一阪急台北店は、都市交通システム(MRT)市政府駅と連結するアクセスの良さを武器に働く若い女性を中心とした消費者の取り込みを図る方針。新光三越新天地など他の百貨店との相乗効果で、信義商圏のさらなる活性化が期待されている。
【3位】蘇花公路で土砂崩れ、中国客ら23人不明(21日)
台風13号(アジア名・メーギー)の大雨で21日、宜蘭県と花蓮県を結ぶ幹線道路、蘇花公路で土砂崩れが発生し、中国人観光客ら乗せた観光バスが行方不明となった。その後中国人客1人の遺体の一部が宜蘭沖で発見され、バスごと海に転落した可能性が高まった。残りの不明者はいまだ発見されておらず、台風による人的被害は死者15人、行方不明者23人となっている。
蘇花公路は11月下旬まで遮断されることとなり、安全なルートの確保を求める花蓮県民が台北市でデモを行った。これを受け、改良道路の環境影響評価がスピード通過する見通しとなった。
【4位】台北市秘書長を起訴、郝市長の選挙に痛手(27日)
台北市内の高架道路「新生高架路」補修工事をめぐり、業者の工信工程と共謀して最低入札価格を引き上げた上で同社に落札させ、不正に利益を得たとして、台北市の最高幹部である楊錫安秘書長(60)が公務員図利罪で27日、起訴された。これを受け郝龍斌市長は同日、楊秘書長を解職処分とした。
台北市長選を1カ月後に控えた時期の不祥事で、再選を目指す郝市長は大きなイメージダウンとなった。一方、対立候補の蘇貞昌氏(民進党)は「当選すれば、真相を明らかにする」と気勢を上げた。
【5位】S.H.EのSelinaがロケで大やけど、ファンに衝撃(22日)
22日、人気アイドルグループ「S.H.E」のメンバー、Selina(任家萱)さんが、上海でのテレビドラマの撮影中の爆発事故で、手足を中心に全身50%を超える大やけどを負った。トップアイドルを襲った悲劇に、多くのファンが衝撃を受けた。Selinaさんは医療専用機で帰台し、5時間に及ぶ手術を受けた。既に顔の筋肉を動かすなどリハビリを始めているが、やけどの30%は皮下組織まで損傷が及んでおり、治癒には1〜2年が必要とみられている。31日はSelinaさんの29歳の誕生日で、S.H.Eのメンバーやファンらが早期回復を祈った。