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11年4月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2011年5月3日_記事番号:T00029726

月間5大ニュース

11年4月の5大ニュース!

【1位】国光石化プラント、台湾での建設見送り

台湾中油傘下の国光石化科技(KPTC)による大型石化プラントの、台湾での建設が見送られることが決まった。彰化県大城郷での建設計画は環境影響評価が難航。地元住民や環境保護団体が批判を強める中、馬英九総統が決断を下した。来年の総統・立法委員選挙への影響を最小限に抑える狙いがあったとみられている。

 国光石化プラントは今後建設する場合、すべて海外、または海外・台湾での分離方式となる。彰化県での投資額6,100億台湾元、年産120万トンの計画が見送られた影響で、将来的に台湾域内へのエチレン供給が50万トン不足すると予測されており、台湾中油はエチレンを確保するためマレーシアでの大型投資を計画していると伝えられている。

【2位】ノートPC業界、iPadの脅威浮き彫りに

 ノートパソコン業界が米アップルのタブレット型PC「iPad」人気によって業績悪化を強いられている状況が、ブランド最大手、宏碁(エイサー)と、受託大手、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)が出荷見通しの下方修正を行ったことで顕著になった。

 第1四半期純利益が前年同期比で64%の大幅減に見舞われたエイサーは19日、第2四半期のPC出荷予測を従来の横ばいから前期比10%減に引き下げた。下方修正は異例の3期連続となった。コンパルも26日、今年のノートPC出荷目標をゼロ成長に設定し直した。

 コンパルは最大顧客であるエイサーの混乱の影響を受ける形となる。3月末にジャンフランコ・ランチ前CEOを交代させたエイサーの巻き返しが成るのか注目が集まる。

【3位】阿里山鉄道脱線、中国人観光客5人死亡

 人気観光地、阿里山(嘉義県)の阿里山森林鉄路で27日、約300人近い乗客を乗せて走行していた列車が脱線・横転し、中国人観光客が5人死亡、108人が重軽傷を負った。シロアリなどによって腐食した木が倒壊し、列車を直撃したことが原因とみられている。

 阿里山鉄路は2009年の台風8号(アジア名・モーラコット)の被害で運行中止となったが、昨年6月より一部で運転が再開されていた。同鉄道は03年3月にも17人が死亡する脱線・転覆事故を起こしており、安全面への懸念から廃止を求める声もある。

【4位】馬英九氏と蔡英文氏、総統選の与野党候補決まる

 来年1月に行われる次期総統選挙の与野党候補が27日決定した。与党国民党は中央常務委の満場一致で馬英九総統(60)が公認候補に決まった。一方、民進党は蔡英文主席(54)、蘇貞昌・元行政院長(63)、許信良・元主席(69)が予備選を争い、世論調査の結果、蔡氏が蘇氏を僅差で上回って、初の女性総統候補に確定した。

 清新なイメージと穏健路線で好感を集める蔡氏だが、党内の各派閥を取りまとめて、挙党一致体制で総統選に臨めるかが鍵となる。

 なお、同日台湾メディアが実施した世論調査によると蔡英文氏と馬英九氏の支持率はほぼ互角となった。

【5位】花博閉幕、900万人が足運ぶ

 昨年11月の開幕以来、171日間にわたり開催された台北国際花卉博覧会(花博)が25日閉幕した。会期中は延べ900万人が足を運び、開催本部は周辺のホテルなどサービス業を中心に188億元の経済効果があったと見込んでいる。 

 花博は総事業費138億元を投じた台湾初の大型国際博覧会だった。企画から運営まですべて台湾人の手によって行われ、台湾の開催能力の高さが示された。花博認定機関、国際園芸家協会(AIPH)のフェーバー会長は「過去50年で最も成功した花博」と高く評価した。
 

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