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11年10月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2011年11月4日_記事番号:T00033545

月間5大ニュース

11年10月の5大ニュース!

【1位】中華民国100年、与野党が中台関係で表明

 今年は清朝を倒した辛亥革命から100年に当たり、双十節の10日、中華民国建国100年を祝う式典が開かれ、与野党が中台関係に関するそれぞれの立場を表明し合った。

 馬英九総統は、辛亥革命を「両岸(中台)共同の歴史資産」と位置づけ、中国が自由・民主・均富の孫文の理想に進んでこそ中台間の距離を縮めることができると呼びかけた。一方、野党・民進党は蔡英文主席が「台湾は中華民国である」との談話を発表し、中華民国は既に台湾と融合し、外来の亡命政権ではないという見方を初めて示した。

 馬総統は同日の談話でも触れた「平和的関係の制度化」で、総統選のマニフェストとして中台平和協定の締結構想を打ち出したが、統一への警戒感から有権者には不評で、インタビューで「次期4年間で推進の可能性は低い」と発言した後は触れなくなった。

【2位】無給休暇の波、製造業に再度到来

 欧米経済の不調による世界景気の減速を受けて、2008年の金融危機の際に台湾の製造業者の間で広く実施された無給休暇を再び導入する企業が出始めた。行政院労工委員会(労委会)の統計によると、10月末時点で12社が従業員計2,801人に対する実施している。

 大手企業では、21日に発光ダイオード(LED)メーカーの広鎵光電(ヒューガ・オプトテック)が実施を表明。太陽電池の益通光能(イートン・ソーラー)がこれに続いた。

 相次ぐ無給休暇導入に対し労委会は「黒字企業の実施は認められない」とけん制し労働検査を強化する姿勢を示した。これを受けて「利益が出ている」との疑惑があったLED大手の億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)は急きょ実施を取りやめた。

【3位】ジョブズ氏死去、台湾電子業界で追悼の声

 米アップルのスティーブ・ジョブズ前CEO(最高経営責任者、享年56歳)が5日(米国時間)死去し、台湾電子業界から哀悼の声が相次いだ。アップル躍進を受託生産で支えた鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長は「世界は真のヒーローを失った」と表明した。台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長も「真に未来を見通せる者を失った」とコメントした。

 ジョブズ氏の評伝『Steve Jobs』も24日の発売初日に2万部が売れ、発行部数は既に30万部に上っている。

【4位】牛乳価格カルテル、6元値上げで罰金3千万元

 行政院公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)は、牛乳で価格カルテルを結んだとして大手牛乳メーカー、味全食品工業、統一企業(ユニプレジデント)、光泉牧場(KCデイリー)の3社に同業界で過去最高の罰金計3,000万台湾元を科すと発表した。値上げ額が1リットル詰め商品で3社とも6元と一致していることや、値上げ額が生乳(原料乳)価格の上昇幅(1キログラム当たり1.9元)を上回っていることが問われた。3社は談合の事実を否定した。

【5位】NHKのど自慢、台湾開催が実現

 「NHKのど自慢」が2日、台北市の国父紀念館で開催された。誘致活動は8年前に始まり、関係者が地道な努力が実った形だ。番組への応募者は1,480組と、海外開催で従来最高だったブラジルの674組の2倍以上に上った。

 予選を勝ち抜き本選で自慢の歌声を披露をした25組のうち、20組が台湾人出場者だった。2,000人が集まった会場は、観客の大きな声援で、明るく温かい雰囲気に包まれた。優勝者は五木ひろしの「暖簾(のれん)」を歌った基隆在住の陳世洋さん。「トロフィーはリハビリ中の母親へ捧げたい」と語った。 

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