ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

12年2月の5大ニュース!


ニュース その他分野 作成日:2012年3月5日_記事番号:T00035740

月間5大ニュース

12年2月の5大ニュース!

 【1位】NBAリン旋風、台湾を席巻

 突如出現した米プロバスケットボールリーグ、NBAの台湾系新スター、ジェレミー・リン(23・林書豪)の活躍に、台湾中が耳目を奪われた。スター選手を擁しながら東地区で低迷していたニューヨーク・ニックスは、5日にリンが初めて先発出場するや7連勝。リンはレイカーズ戦で自身最高となる38点を挙げるなど、最初の6試合すべてで20得点7アシスト以上のNBA記録を作る大活躍を見せた。

 NBA初の台湾系選手、ハーバード大卒という異色の高学歴の活躍は全米で旋風を巻き起こし、「Linsanity(リンに熱狂)」「Lincredible(信じられないほどのリン)」などさまざまな新語を生んだ。台湾でもリンの活躍が毎日のように新聞の1面を飾り、チーム公認Tシャツが発売直後に完売となるなど人気が続いている。

【2位】日台ハーフタレント、運転手暴行で非難の嵐

 Makiyoの芸名で台湾で活動していた日台ハーフで日本国籍の川島茉樹代被告(27)と友人の友寄隆輝被告(34)が3日未明、後部座席でのシートベルト着用をめぐる口論から、運転手の男性を暴行、肋骨骨折などの大けがを負わせた。2人は重傷害罪で起訴され、主に暴行を働いた友寄被告に6年、川島被告に4年が求刑された。

 川島被告は当初、記者会見で、「シートベルトは締めていた」「運転手に胸を触られた」など責任逃れの発言で反感を買い、批判が高まる中、芸能活動の無期限停止を宣言した。復帰は厳しいとみられる。

 初公判で2人は計300万台湾元で被害者と和解したいと表明した。事件によって一部で反日感情が高まり、タクシー運転手20人が台北市の交流協会前で謝罪を求めるデモを行った。一方、在台日本人の間で、運転手への見舞金を集める活動も行われた。

【3位】エルピーダ破綻、台湾DRAM業界に衝撃

 エルピーダメモリの経営破綻が27日伝えられ、台湾DRAM業界に衝撃が広がった。総額95億台湾元に上る売掛金の回収不能や技術支援打ち切り、受注縮小など不安材料が取り沙汰される中、経済部は28日、エルピーダとの提携意欲を見せる米マイクロン・テクノロジーを含めた日米台連合で、韓国勢に対抗可能できるとの見解を示した。南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)を傘下に持つ台塑集団(台湾プラスチックグループ)も、マイクロンを軸とした統合に意欲的と伝えられている。

【4位】師大夜市存続の危機、住民の不満抑えられず

 本来飲食店の営業が認められない住宅地に発展した台湾師範大学(台北市大安区)前の食堂街、いわゆる「師大夜市」に対し、騒音やごみ問題で周辺住民から抗議の声が上がったことを受け、市政府が営業停止を含めた改善に乗り出し、これに危機感を抱く店側が23日正午ごろ一斉に営業を停止した。食堂街のありがたさを実感してもらおうという狙いだったが、住民の感想は「静かな生活が取り戻せた」で、逆効果になった。特色ある飲食街の存続の危機を惜しむ声も多く、台北市は商圏は存続させる方針を示している。しかし、夜市自体は消滅させられる見通しだ。

【5位】後部座席シートベルト、未着用に罰金

 自動車の後部座席シートベルトの着用で、1日から成人の違反者に最高で4,500元の罰金が課せられるようになった。昨年行われた道路交通管理処罰条例改正で、周知期間が1月末で終了したことによるもの。後部座席でのシートベルト着用は欧米諸国では以前より常態となっており、日本も4年前に義務化された。

 在台日本人にとって最も周知効果があったのは、この着用をめぐる口論から、タクシー運転手への暴行事件を起こした芸能人Makiyoの不祥事だった。

月間5大ニュース