ニュース その他分野 作成日:2012年5月4日_記事番号:T00036898
月間5大ニュース【1位】電力大幅値上げ、反発続出で見直し
経済部が12日、電力料金の5月15日からの大幅値上げを発表したものの、産業界や市民の強い反発を受けて、値上げ幅の縮小や3段階に分けての実施など、大幅な見直しを余儀なくされた。
電力料金は過去10年以上値上げされておらず、経済部は台湾電力が巨額の赤字を抱える事態に陥っているとして、住宅用、商業用、工業用で平均16.9%の値上げを決めた。特に工業用は35%もの値上げとなったことから産業界が猛反発。また、月初のガソリン価格の10%値上げとあいまって、民生品、食料品などの値上げが相次いだことから市民の反感を買った。
これにより28日行われた彰化県鹿港鎮長補欠選挙で国民党候補が3割を下回る得票率で惨敗し、馬英九総統は5月1日、計画の大幅見直しを表明した。見直し案では全体の値上げ幅を8.6%に半減させ、当初の値上げ幅を、6月と12月、それ以降の3段階に分けて実施することとした。
【2位】ガソリン高で企業悲鳴、消費者あの手この手
ガソリン類価格が2日から一挙に平均1割引き上げられ、コスト増で値上げが相次ぐ一方、消費者はティッシュペーパーなど生活用品の買いだめや車やバイクの運転を減らすなど自衛策を講じている。
ガソリン類の大幅値上げは、原油価格が高騰する中、赤字が続く台湾中油(CPC)の経営を考慮し、経済部が値上げ幅を半減する価格抑制措置を縮小したためだ。試算によると、製造業のコストが0.1%増え、GDP(域内総生産)成長率を0.22ポイント押し下げる。
統一速達(クロネコ宅急便)など運送業者が運賃引き上げを検討する一方、長距離バスは一足先にオフピーク割引を取りやめた。自動車業界は値引きを打ち出しつつも4月の新車登録台数が前月比13%減少した。一方、電気自動車(EV)やハイブリッドカー、電動バイクが注目され、中古車の売却や新竹~台北間の台湾高速鉄路(高鉄)の利用者が増えた。
【3位】「台湾の星」王建民、3年前の不倫で謝罪
米大リーグのヤンキースでかつて2年連続で19勝を挙げ、「台湾の星」と呼ばれた王建民投手(現ナショナルズ)が、3年前に米国在住の台湾人女性と不倫をしていたことが発覚し、24日謝罪会見を開いた。
王投手によると、相手女性の「シンディ」とはナイトクラブで知り合い、関係は6〜8カ月続いたが、罪悪感を感じ自ら別れたという。「シンディ」は携帯電話で撮影した親密写真を材料に関係復活を迫ったが、王投手は拒絶。この写真が台湾メディアに流れて大々的に報じられ、王投手は大きな代償を支払った。「シンディ」は携帯電話について「紛失した」と説明しているが、暴力団関係者が王投手から金銭をゆすり取るネタに使ったとの情報も報じられている。
既に終わった過去の話であるため、一度の誤ちは許し、再起に期待するとのファンの声も多く聞かれた。
【4位】日台特許審査ハイウェイ、審査時間を大幅短縮
日本の交流協会と台湾の亜東関係協会が11日、日台特許審査ハイウェイ(PPH)試行プログラムに関する覚書を取り交わした。これにより、5月1日より日本の特許庁(JPO)と台湾の智慧財産局(知的財産局)で申請の受け付けがスタートした。日台双方の特許管理機関が相互にサーチおよび審査結果を利用できるようになり、関係特許の審査スピードが現在の平均41カ月から速い場合で12カ月以内へ大幅に短縮することが期待できる。試行期間は2年間で、本格実施についてはその後の評価で決定する。
【5位】台北101展望台、1千万人目は日本人女性
27日午後2時、台北101ビルの展望台の入場者数が、2004年末のオープンから7年余りで延べ1,000万人を突破し、記念すべき1,000万人目の入場者は日本人の2人組の女性観光客となった。大雨でたまたま訪れたところ幸運にも選ばれ、記念品として1年間回数無制限で展望台に無料入場できるVIP入場券のほか、33年物の「陳年高粱(コーリャン)酒」(1万元以上)を含む、5万台湾元(約14万円)相当の商品が入った福袋が贈られた。2,000万人突破は早くて16年になると予想されている。
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