ニュース その他分野 作成日:2012年9月3日_記事番号:T00039137
月間5大ニュース【1位】鴻海、シャープ出資条件で再交渉
鴻海科技集団とシャープの資本提携(出資比率9.98%)で、シャープの株価が4月以降急落したことを受けて、両社が出資条件の再交渉に入った。出資額の引き下げのみならず、シャープの海外工場の買収観測も大手メディアに報じられ、鴻海は月末の共同声明ですべて明らかにすると予告していた。
ところが30日、郭台銘董事長が堺ディスプレイプロダクト(SDP)の見学後に予定していた記者会見を急きょキャンセルし、両社の交渉が大詰めでこじれていることが浮き彫りになった。郭董事長はこの理由について、シャープへの出資額ばかりに焦点を当てる日台メディアの近視眼的な報道姿勢が不満だったと説明し、シャープとの提携は必ず良い結果を報告できると強調した。ただ、それがいつになるのか、現段階で具体的なスケジュールが立っていないことも明らかにした。
【2位】UMCジャパン、清算を発表(21日)
ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)の日本子会社、ユー・エム・シー・ジャパン(UMCJ、千葉県館山市)は21日、事業を停止し、解散・清算することを役員会で決議した。長期にわたり損失を計上し続けていること、および日本国内の需要減少で、事業を継続しても業績の改善が見込めないことが理由だ。台湾ファウンドリーによる海外工場処分は初のケースだが、UMCJの生産能力はUMCの5%、売上高の1%を占めるにすぎず痛みは少ない。今後は台湾やシンガポールが生産を担う。
UMCJの資本金は8,100万円。6月30日時点の総資産は168億4,900万円、負債は27億7,400万円だった。なお、2000年のピーク時には純利益120億円を計上していた。
【3位】尖閣問題、平和的解決訴えるも「蚊帳の外」
日中台が主権を主張する尖閣諸島(沖縄県石垣市、台湾名・釣魚台列嶼)の魚釣島に15日、香港の活動家ら7人が不法上陸し、19日には日本の地方議員ら10人も上陸を果たしたことに対し、馬英九総統は20日、日台は紛争を棚上げして共同開発を進めることが可能と、平和的解決を目指す主張の「東海(東シナ海)平和イニシアチブ」に沿う発言を繰り返した。
日本人の上陸を受け外交部が交流協会台北事務所に抗議するなど領有権を主張する姿勢は崩していないが、台湾は不法上陸した香港の「啓豊2号」の台中港への寄港を認めず、台湾人の活動家を同船に合流させないなど、日中の緊張が高まる中で比較的冷静な態度を貫いている。ただ台湾の発言は影響力に乏しく、実質的には蚊帳の外状態だ。
【4位】ジェレミー・リン、2度の来台
米プロバスケットボールリーグNBAの台湾系スター選手、ジェレミー・リン(林書豪、ヒューストン・ロケッツ)が6日から4日間、26日から9日間の日程で2度にわたって来台した。大活躍した昨シーズン以降で初の来台ということもあって、空港やイベント会場には多くのメディアやファンが詰め掛けた。どこに行ってもメディアに追い掛け回されて、なかなかのんびり観光する時間もなかったようだが、祖母や親せきと食事をしたり、夜市でエビ釣りを楽しんでいた。
【5位】モデルら暴行の李容疑者、逃亡の末逮捕
複数の女性タレントやモデルを覚せい剤など薬物で意識不明にさせた上で性的暴行を加えたとして、大手証券会社の幹部(事件の責任を取って辞任)を父に持つ李宗瑞容疑者(27)が、指名手配から23日目の23日、検察に出頭し逮捕された。李容疑者は犯行の模様を動画に記録し、流出させた疑いも持たれている。
李容疑者は、2008年からこうした手口で性的暴行に手を染め、昨年は毎月2~5人、最も多い月で16人の女性を暴行したと報じられているが、「合意の上の行為だった」と容疑を否認している。動画を流出させた疑いについても否認している。
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