ニュース 法律 作成日:2013年8月14日_記事番号:T00045304
産業時事の法律講座 経済部知的財産局が2013年8月7日に発表した統計によると、今年第2四半期の特許出願件数は、昨年同期と比べ少し減少したものの、上半期の出願件数は昨年同期とほぼ同数となっています。また、上半期の新型特許(実用新案)の出願件数は減少しましたが、設計特許の出願件数は昨年同期と比べ17.86%増加しました。第2四半期に出願された設計特許2,218件中、「部分設計」は18.76%、416件を占め、そのうちアップルの出願が65件に上りました。このことからも、部分設計制度を設けたことで、出願件数の増加が見られたということができます。
台湾における特許の出願件数は09年に明らかに減少したものの、その後は順調に回復し、12年には08年を超え、今年度も同水準を維持すると見込まれています。
鴻海が圧倒
出願人ごとの出願件数に目を向けると、鴻海精密工業が11年、12年に続いて圧倒的な出願件数で他社を圧倒しています。知的財産局が13年7月11日に公開した資料「クラウドコンピューティング──我が国の積極的特許布陣」によると、鴻海の「クラウド関連ソフトウエア・装置類」の特許出願件数はすでに100件を超えており、台湾メーカーの出願件数の6%を占めています。しかし、鴻海の出願に本当に特許としての価値があるのかどうかは、特許取得後に裁判所の支持を得られるかどうかにかかっています。
アップルと台湾積体電路製造(TSMC)の第2四半期出願件数は、共に20位以下から上位10位内に浮上しました。アップルの出願内訳を見ると、132件が設計特許で、そのうち65件は部分設計となっています。これが件数増加の理由でしょう。
韓国サムスンとLG化学の第2四半期出願件数も、外国企業出願件数上位10位に入りました。また、注目すべきは、中国のパネルメーカーの上海和輝光電(16件)、光学の信泰光学(16件)、半導体の中芯国際集成電路製造(SMIC)(12件)などが100位以内に入っていることです。
知的財産局の説明によると、同局はすでに出願が行われている出願案を清理してしまう計画を執行中で、13年第2四半期には、昨年同期の40.87%増に当たる計2万9,844件の特許案件を審決し、現在処理を待っている案件数は14万3,735件となりました。現在の平均審査期間は43.28カ月となっています。しかし、過去の許可案件が知的財産裁判所に無効と認定されている比率を見る限り、同局の審査の質にはまだ改善の余地が多く残されているようです。
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