ニュース その他分野 作成日:2016年9月2日_記事番号:T00066204
月間5大ニュース【1位】鴻海のシャープ買収完了、2年以内の黒字化目標
鴻海精密工業は12日、シャープの議決権の66%を取得した。シャープ社長に就任した鴻海の戴正呉副総裁は、2年以内の黒字転換を目指すと表明。分社化経営や業績に応じた人事評価制度を導入して経営の合理化を図るほか、鴻海グループが部品の調達や製品の生産を支援し、グローバルブランドとしてシャープを再建する考えだ。
両社は4月上旬の契約後、中国当局の独占禁止法に関わる審査結果待ちで出資まで時間がかかったため、日本では、結局液晶パネル事業のみが目的ではないかとの疑念の声が出ていた。鴻海が日台の企業文化の違いを乗り越えて、シャープの液晶パネル、家電ブランド、太陽電池など主力事業を立て直せるのか注目されている。
【2位】Vエア営業停止決定、事業環境の厳しさ浮き彫り
復興航空(トランスアジア航空)傘下の格安航空会社(LCC)、威航(Vエア)は27日、業績不振により10月4日から1年間の営業停止を決定。初就航からわずか1年9カ月で事実上の撤退となった。
Vエアの累計損失は9億台湾元と、資本金20億元の半分近くに上った。台湾系LCCとして鳴り物入りでの市場参入だったが、市場規模の小ささ、専用ターミナルがなくコスト引き下げが困難など、台湾系にとっての厳しい事業環境が浮き彫りになった。ほぼ同時に運航を開始した台湾虎航(タイガーエア台湾)も、業績低迷が伝えられている。
復興航空は当初、Vエアの航空券販売やマーケティングの強みを生かすため、吸収合併を計画していた。しかし、労働者側から従業員全員の雇用と給与水準の維持を求められ、復興航空の財務状況では不可能と判断し、吸収合併の撤回に至った。
【3位】旅行会社が初の倒産、中国人観光客減少で
中国人観光ツアー客専門の創世紀国際旅行社(台北市中山区)が23日、事実上倒産。蔡英文政権への交代に伴う中国人旅行者の減少により倒産した初めての旅行会社となった。主に格安ツアーを扱っていたとされる。
交通部観光局によると、中国人観光客は5月から7月まで3カ月連続で前年比2桁減となった。中国人観光客ら26人が死亡した7月の観光バス炎上事故が減少に追い打ちをかけている。同局は今年通年の減少幅を60万~65万人と見積もっている。
【4位】ユーバイク、全面利用停止で大混乱
公共レンタサイクル「YouBike(ユーバイク、微笑単車)」が31日早朝、システム故障で突然使用できなくなり、延べ14万人の足に影響が出た。
運営する捷安特(ジャイアント)は2日正午までに、北中部6県市の全778カ所の貸出・返却ポートを全面復旧させた。故障には通勤通学客から苦情が殺到し、欠かせないインフラとしてすっかり定着したことが思わぬトラブルで裏付けられた格好となった。
【5位】ポケモンGO、台湾中が熱狂の渦
スマートフォン用AR(拡張現実)ゲーム「ポケモンGO」の配信が6日台湾でも始まり、一大ブームが巻き起こった。
当初は至る所でゲームで遊ぶ人の姿が見られたが、徐々にキャラクターが多く現れる公園などにプレイヤーが集中するようになった。ラッシュアワーさながらの熱狂ぶりは米誌『タイム』でも「この世の終わり」とのタイトル付きで大きく報じられた。台湾全土で延べ800万人が遊んだという試算もある。
商業施設や娯楽施設が関連キャンペーンで売上高を伸ばした一方、高速道路で運転中にゲームに熱中して前の車に追突するなどのトラブルも相次いだ。
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