ニュース その他分野 作成日:2016年11月2日_記事番号:T00067190
月間5大ニュース【1位】新・台中駅誕生、高架化で利便性向上
台湾鉄路(台鉄)台中駅をはじめ高架化した豊原~大慶間の5駅が16日、供用を開始した。2018年までにさらに5駅が新設され、20年に開通予定の台中MRT(都市交通システム)緑線との乗り換えも可能になり、通勤、通学の利便性が向上する見通しだ。葉仁和・台中駅長は、台中駅の新駅舎の1日当たりの利用者数を延べ12万人へと、旧駅舎の2倍に引き上げたいと語った。
台中駅の新駅舎は地下1階、地上3階建てで、高さ37メートルと、台湾で最も高い台鉄駅となった。蝶(ちょう)のような形の屋上に太陽光パネルを設置しているほか、通気性に優れた設計で日光で十分に明るいため、空調や照明が必要ないエコな建築物だ。
一方、日本統治時代の1917年から100年近い歴史を持つ旧駅舎には15日夜、最終便を見送るため、鉄道ファン1,000人以上が集まった。今後、現在地で鉄道博物館として保存する計画だ。
【2位】日台海洋対話で初会合、沖ノ鳥島漁業権では平行線
日台間で漁業協力など海洋関連の問題を討議する「日台海洋協力対話」の初会合が31日東京で開かれた。今年4月、沖ノ鳥島(東京都小笠原村)の周辺海域で、日本が違法操業の台湾漁船拿捕(だほ)したことをきっかけに双方の摩擦が高まった事態を教訓に、問題解決・改善を図るための対話メカニズムとして実施されることになった。
沖ノ鳥島問題では、台湾が漁業権を主張した一方、日本は同海域は排他的経済水域(EEZ)だとして、改めて平行線となった。ただ双方は今後も対話を年1回のペースで継続すること、漁業協力などについてワーキンググループを設置することで合意した。日本側は既に尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域の漁業権では台湾側に譲歩しており、沖ノ鳥島周辺海域ではどのようなルール作りを行っていくのか注目される。
【3位】蔡総統の双十節演説、中国に対話再開要求
蔡英文総統は10日、就任後初となる辛亥革命記念日(双十節)の記念式典での演説で、中台関係の改善に向けて中国に対し対話再開を強く求めた。中国は一貫して「一つの中国の原則を堅持しつつ、中台が異なる解釈を取る」とした「1992年の共通認識(92共識)」の受け入れが対話の基礎だと主張し、最近は訪台観光客の削減幅を拡大したり、国民党系の県市のみに恩恵を施す姿勢を示すなど圧力を強めていた。これに対し蔡総統は演説で、「われわれは圧力に屈することもなければ、対抗へと逆戻りすることもない」と述べ、拒否する姿勢を改めて示した。
一方中国側は、蔡総統の演説後に改めて92共識受け入れが必要と表明。双方の主張は全くの平行線で、中台関係は今後も改善の見通しが立たない状況が続きそうだ。
【4位】澎湖でカジノ解禁住民投票、反対8割で否決
澎湖県で15日、カジノ解禁の是非を問う住民投票が行われ、反対81.1%、贊成18.9%の圧倒的多数で否決された。同県でカジノ解禁の住民投票が行われたのは09年以来7年ぶり2回目だが、前回は反対56.4%、賛成票が43.6%と差は13ポイントで、投票率も今回より2.6ポイント高かった。住民投票に先立って、蔡総統が同県へのカジノ設置に反対を表明。カジノは澎湖が発展するための選択肢ではないとの民意をさらに後押ししたとみられる。
【5位】ソマリア海賊に監禁4年半、漁船機関長が帰台
2012年3月、東アフリカ・ソマリア沖のインド洋で漁船を操業中に海賊に襲撃され、ソマリア領内の漁村に監禁されていた機関長の沈瑞章さんが解放され、29日に4年半ぶりの帰台を果たした。これに先立ち公益団体「薇閣文教公益基金会」が人質救済のための資金集めに奔走し、このほど既に亡くなった3人を除く26人が救われていた。
沈さんは4年半の監禁生活で栄養失調となり、80キログラムあった体重は50キロまで落ちたものの、妻と娘と久々の対面に「天国に戻ってきたようだ」と感涙にむせんだ。
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