ニュース その他分野 作成日:2016年12月28日_記事番号:T00068243
月間5大ニュース鴻海精密工業は8月12日、シャープ買収を完了し、経営再建を始動した。2016年度上半期(4~9月)決算で早速、営業利益7,900万円と2年ぶり黒字転換に成功。シャープ社長に就任した戴正呉・鴻海副総裁は、18年度に東京証券取引所1部に復帰する目標を掲げ、達成すれば社長を退任すると、シャープの早期再生に強い意欲を示した。
鴻海が4年越しのシャープ出資を実現し、大手同士の日台連合が誕生した(中央社)
郭台銘(テリー・ゴウ)董事長にとってシャープ買収は念願のブランド経営で、従来のEMS(電子機器受託生産サービス)から脱却を図る意図がうかがえる。同時に、IGZO(酸化物半導体、イグゾー)などハイエンド液晶パネル技術の獲得で一貫生産体制を強化すれば、アップルなど既存顧客からの受注拡大も狙える。
シャープは18年の稼働を目指し、日本で574億円の有機EL(OLED)投資計画を発表したのに続き、鴻海の協力の下、中国で世界最大規模のテレビパネル工場を検討していることも明らかになった。鴻海は阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)のOS(基本ソフト)「YunOS」を搭載したシャープ製スマートテレビを発表したほか、中国のインターネット通販サイトの「独身の日(光棍節、11月11日)」特売セールでシャープの大型テレビ販売を促進するなど、実績を積み重ねている。
鴻海グループのリソースを活用したシャープ再建が評価され、シャープ株価は12月、1年7カ月ぶりに200円台に乗せた。
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