ニュース その他分野 作成日:2016年12月28日_記事番号:T00068255
月間5大ニュース第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)の現金自動預払機(ATM)42台がハッキングされ、7月9日から3日間で8,327万台湾元が不正に引き出された。ハッカーがロシアから第一銀ロンドン支店のパソコンに不正アクセスし、遠隔操作で出金させ、台湾に渡った実行犯が回収した。台湾で銀行ATMがハッキングされたのは初めてで、社会に衝撃を与えた。
アンドレイエス被告(中)は法廷で、台湾市民に申し訳ないと繰り返し謝罪した(中央社)
犯行グループ22人以上のうち、台湾に潜伏していた主犯格でラトビア籍のペレグドフス・アンドレイエス被告と共犯の2人が20日までに逮捕され、約7,740万元が回収された。台北地方検察署は9月、3人を詐欺罪、コンピューター使用妨害罪で起訴すると同時に懲役12年を求刑した。また、海外に逃亡した19人を指名手配した。
台湾が狙われた背景として、面積が小さいながらATMが2万7,000台と多く、1台にストックされている現金の量も200万元以上と多いため、短時間で大量の現金を引き出しやすいことなどが指摘されている。
金融監督管理委員会(金管会)は第一銀に対し、安全管理対策の不備を理由に1,000万元の罰金とスマートフォンATM(カードレス)の停止処分を下した。事件を受けて、第一銀をはじめ各行が被害に遭った機種と同型や旧型のATMの交換に取り組んだ。
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