ニュース その他分野 作成日:2016年12月28日_記事番号:T00068256
月間5大ニュース7月1日、高雄市の左営軍港内で演習を行っていた台湾海軍の哨戒艇「金江」から対艦ミサイル「雄風3号」1発が誤射され、台湾海峡の澎湖沖で漁船に直撃、船長1人が死亡、乗組員3人が負傷した。到底考えられない失態で、強い批判が集まった一方、皮肉なことに台湾製追尾式ミサイルのスピードや照準の正確さ、高い攻撃力を証明することとなった。
ミサイルが命中した漁船。大きく空いた穴が事故の悲惨さを物語っている(中央社)
その後の調査により、誤射は演習モードに設定されたミサイル弾倉のみならず、実弾ミサイルが装塡されている弾倉に発射装置を接続してしまった人為ミスと判明。高雄地方法院検察署はミサイルを誤射した中士(軍曹に相当)ら関係者3人を起訴したほか、国防部はミサイルを開発した国家中山科学研究院に対し再発防止策を指示した。
台湾海峡へのミサイル発射で、中台間の軍事的緊張が高まる懸念も指摘されたが、台湾側は発射直後から誤射であることを明確にしていたため、そうした事態には発展しなかった。国防部は10月、死亡した船長の遺族に対し3,484万台湾元の国家賠償を支払い和解した。
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