ニュース その他分野 作成日:2017年11月3日_記事番号:T00073733
月間5大ニュース【1位】クアルコムが5G提携中断、台湾業界に痛手懸念
携帯電話用半導体最大手の米クアルコムが、工業技術研究院(工研院)との5G(第5世代移動通信システム)分野の投資や研究開発(R&D)交流を中断した。同社は11日、公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)より公平交易法(独占禁止法に相当)違反で234億台湾元(約880億円)の課徴金を科されており、これを不満として報復行為に出たとみられている。経済部によると、クアルコムとの交流中断によって台湾の5G導入準備は1年半遅れ、製品商業化のタイミングを逃して商機を失ってしまう恐れがある。
工研院の李世光董事長は、聯発科技(メディアテック)との協力など代替案の検討に入っていることを明らかにしたが、5Gの複雑なハイエンド領域でクアルコムの実力は抜きん出ている。公平会は25日、「処分に議論の余地はない」と判断の正当性を強調したが、台湾の関連業界にとって痛手になってしまいかねない。
【2位】TSMC30周年、張董事長は来年6月引退
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は24日、創業30周年の記念式典を開催した。
TSMCは1987年創業で、世界で初めてファウンドリーの業態を採用し、半導体業界にIDM(垂直統合型の半導体メーカー)のファブレス、ファブライト化、IC設計会社の発展など大きな変化をもたらした。現在、世界市場シェアは56%で30年連続首位。7ナノなど先端プロセスの開発でも業界をリードしている。80年代以降の台湾産業界で、鴻海精密工業と並んで最も成功した企業だ。
TSMCは2日、張董事長が来年6月で引退すると発表した。張董事長は記者会見で「台湾を半導体産業の重要拠点にした。もしTSMCがなければ、スマートフォンはこんなに早く発明されず、世界数十億人の生活を変えることはなかった」と同社発展の意義を語った。
【3位】太陽電池3社合併で世界5位へ、中国勢に対抗
太陽電池大手の新日光能源(ネオソーラーパワー、NSP)、昱晶能源科技(ジンテック・エナジー)、昇陽光電科技(ソーラーテック・エナジー)は16日、来年第3四半期をめどに合併すると発表した。合併後の生産能力は5ギガワット(GW)で台湾首位、世界5位となる。太陽電池、モジュール、太陽光発電所まで垂直統合を強化することで、中国政府の支援を得て低価格戦略で世界上位に付ける中国メーカーに挑む。
太陽電池市場は供給過剰が過去6~7年続いており、今年上半期は台湾メーカーの大部分が赤字で業界再編の必要に迫られていた。太陽電池のサプライヤーは最終的に2~3社に絞られると予測する声もある。
【4位】蔡総統、太平洋の友好国3カ国歴訪
蔡英文総統は、28日より太平洋諸島の友好国、マーシャル諸島、ツバル、ソロモン諸島の3カ国を歴訪した。就任以来3度目の外遊で、太平洋諸島諸国の訪問は初めて。
トランジットで立ち寄ったハワイでは、旧日本軍による真珠湾攻撃で亡くなった将兵の慰霊施設、アリゾナ記念館などを訪問。「米台はかつてない友好関係にある」述べ、トランプ大統領の中国訪問を前に、米国が台湾の立場を踏まえた対応を取ることに期待感を示した。
またマーシャル諸島では、同国を含めた台湾と正式な外交関係を持つ6カ国に対し、遠くない時期にビザ免除措置を行うと表明した。
【5位】福原愛さん、女児を出産
日本の人気卓球選手、福原愛さん(29)が13日午前8時ごろ高雄市内の病院で、2,995グラムの女児を出産した。母子ともに健康で、15日にそろって退院。福原さんの産後の経過は順調だという。
福原さんは出産当日の午後、自身のブログで「ママになりました」と出産を報告。夫で、卓球の台湾代表選手、江宏傑さん(28)もフェイスブック(FB)で「無事に生まれてホッとした」とファンに報告した。
11月1日に29歳の誕生日を迎えた福原さんは、「守りたい家族が増え、私自身どのような心境の変化があるのかとても楽しみ」とコメント。赤ちゃんの足の写真とともに近況を報告した。
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