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17年10大ニュース【10位】人権活動家の李明哲氏、中国が国家転覆罪で懲役5年に


ニュース その他分野 作成日:2017年12月28日_記事番号:T00074764

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17年10大ニュース【10位】人権活動家の李明哲氏、中国が国家転覆罪で懲役5年に

 台湾の人権活動家で、元民進党職員の李明哲氏が3月19日、中国のマカオ特別行政区から広東省珠海市に入境した際に身柄を拘束され、SNSなどを通じて中国政府の転覆を企図したとして国家転覆罪で起訴された。9月11日に岳陽中級人民法院(湖南省岳陽市)で行われた一審裁判で懲役5年の判決が下され、李氏が控訴しなかったため刑が確定した。

/date/2017/12/28/10leemingzhe_2.jpg裁判所での李明哲氏。中国側は拘束から9カ月を経た今も収監場所を明らかにせず、台湾の家族と連絡を取らせていない(中央社)

 李氏は中国の民主化に関心を持ち、台湾の民主化の経験や選挙制度などを中国の市民団体に伝える活動に従事していた。台湾人が中国で国家転覆罪に問われ、有罪判決を受けたのは初めてで、蔡英文政権下の中台関係悪化を象徴する事件といえる。李氏が拘束されたのは、台湾が中国籍の元政治大学研究所の留学生をスパイ容疑で摘発した直後であり、中国側による報復との見方もなされている。

 李氏への人権弾圧は国際的な関心を呼び、米国務省は11月29日、李氏の釈放を呼び掛けた。中国側は犯罪の証拠は十分として拒否を表明した。

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