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第21回 出張のお供にも!KANLEEの小型アイロン


ニュース 家電 作成日:2018年4月24日_記事番号:T00076668

台湾産業ココがスゴイ

第21回 出張のお供にも!KANLEEの小型アイロン

 出張先に持参したワイシャツにシワが入ってしまい、慌てた経験はありませんか?ホテルでアイロンを借りられればいいのですが、そんな時間さえないこともあります。まさかアイロンを持っていくわけにはいかないし、と思っていたのですが、ハンディーサイズの小型アイロンがあるのをご存じですか。

/date/2018/04/24/20koram4_2.jpgおもちゃのようなかわいさですが、高性能が自慢です(YSN)

温度自動切り替え

 台湾康励企業(KANLEE)の小型アイロンは、手のひらほどのサイズで、重さわずか450グラムです。

 同社によると、対応温度は40~240度と、普通サイズのアイロンより60~80度高い分、しっかりアイロンできるそう。生地の素材を自動感知して、最適な温度に勝手に切り替わるので、スチーム機能や、低・中・高の温度設定の切り替えレバーは付いておらず、タグを見て確認する手間が省けます。この温度自動切り替え機能はKANLEEの特許で、他社にはまねできないと、胸を張ります。

/date/2018/04/24/20koram3_2.jpgシルクなら40度、ナイロンなら110度などと、温度が自動的に切り替わります(YSN)

 台湾で市販されている小型アイロンは中国製が多いそうですが、同社は販売を開始した18年前からメード・イン・台湾(MIT)にこだわり続け、桃園市龍潭区の工場で生産しています。2008年にISO9001(品質マネジメントシステム)を取得し、15年には経済部工業局の台湾製商品MIT微笑ロゴで「MIT台湾金選」を取得、18年の経済部の台湾精品賞(台湾エクセレンス)も受賞しました。

海外でも利用可能

 またKANLEEの小型アイロンは、100~240ボルト(V)の電圧に対応するので、コンセントに挿すだけで、自宅でも外出先でも海外でも使えます。消費電力はわずか40ワット(W)と、普通サイズのアイロンの1,800~2,400Wより非常に小さく、省エネでもあります。使用可能時間は、10万時間ですので、計算上は1日24時間付けっぱなしでも、11年間は使えるそうです。

 遠東そごうや新光三越百貨、大葉高島屋百貨で販売しており、通常価格は2,980台湾元(約1万1,000円)。普通サイズのアイロンは数百元~数千元なので、高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれ。小型アイロンだと面積が小さい分、衣類の枚数が多いと時間がかかりますが、袖など細かい部分に重宝しそうです。

/date/2018/04/24/20koram2_2.jpg同社は、キッチンや浴室の設備メーカーで、小型アイロンは数ある商品の一つです(YSN)

年間2万台販売

 台湾での販売台数は、年間2万台ほど。台湾だけでは市場規模が限られるので、今や韓国、マレーシア、ベトナム、米国、カナダ、オーストラリアに代理店経由で販売しており、海外向けが70%余りを占めています。 筆者は小型アイロンの存在を知らなかったのですが、インターネット通販サイトを見てみると、日本でもこうした小型アイロンが売られているのですね。次に通販サイトをのぞいたときには、メード・イン・台湾の代表としてKANLEEの小型アイロンがあったりして?

ワイズメディア 青木樹理

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