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第24回 至福のサクサク!手作りクッキーの欧詩太糖


ニュース 食品 作成日:2018年7月13日_記事番号:T00078132

台湾産業ココがスゴイ

第24回 至福のサクサク!手作りクッキーの欧詩太糖

 口の中でサクッと崩れ、一瞬にして幸せな気分に──。台湾の洋菓子はおいしくないという筆者の勝手な思い込みをたった一口で裏切ってくれた欧詩太糖(オーズキャンディー)の手作りクッキーをご紹介します。

/date/2018/07/13/20koram1807-1_2.jpgおいしさに思わず購入したコーヒー味。紙袋は丸缶3つがピッタリ入るサイズ設計です(YSN)

店内で手作り

 台湾人の友人にお礼としてもらったのが欧詩太糖。かわいらしい丸缶にクッキーが25枚もぎっしりと詰まっています。これは食べ切れないと、ワイズオフィスに社員向けに「ご自由にどうぞ」と置いておくと、1日ですっかり空に。同僚の30代日本人女性は「バターの香りが口の中にふわっと広がる。一口で食べられるサイズもいい」。

/date/2018/07/13/20koram1807-4_2.jpg贈答用もあります(YSN)

 おいしさの秘密を探ろうと、台北市内の光復店を訪ねてみると、わずか20坪余りの店内の奥で全て作っているとのこと。定番のクッキーは▽オリジナル▽チョコレート▽スターバックスコーヒー▽抹茶──の4種類で1缶280台湾元(約1,000円)から。3箱以上注文するなら、▽くるみ▽カシューナッツ▽アーモンド▽アプリコットジャム▽クランベリージャム──をお好みでトッピングし、好きな丸缶を選んで、カスタマイズすることもできるそう。多種多様なデザインの丸缶や、洗練されたデザインの紙袋を見て、洒落(しゃれ)ていてかわいいですねと声を掛けると、店員さんが「実はうち、パッケージ会社なんです」。

米国発のメード・イン・台湾

 パッケージ会社がクッキー屋さん?どういうことかと、欧詩太糖の陳淑芬(ファニー・チェン)副総経理にインタビューをお願いしたところ、台湾と米国でパッケージ会社を営んでいたご主人(総経理)とともに、台湾社会を騒がせた不正食用油事件をきっかけに、安心して食べたいと半ば趣味で作ったお店だとか。まず、成分にこだわって作ったナッツキャンディーを、2016年に米国カリフォルニア州の展示会「LAアートショー」で発表したところ大好評。地元の台湾にも貢献したいと、昨年8月に光復店をオープンすると、口コミで人気を呼び、大手百貨店から軒並み出店要請がかかり、中南部や香港など海外からインターネット注文も舞い込むほどに。今年7月初旬に西門町で販売専門の店舗を出店し、台北の「東区」、「西区」をカバーしたので、次は中南部を考えているそうです。

/date/2018/07/13/20koram1807-5_2.jpg陳副総経理(左)と光復店の店長(右)。来月の1周年準備で大忙しだそう(YSN)

 「シンプルなものほど難しい」と話す陳副総経理。自分たちが食べたい安全なものを納得できるまで試作した結果、予想以上に受け入れられて驚いているそう。100%無添加、油分や砂糖は少なめでローカロリーをうたうクッキーは、台湾や輸入の小麦粉とフランス製のバターを使い、サクサクとした食感を実現するため、つなぎの卵を使っていません。

/date/2018/07/13/20koram1807-3_2.jpgしっかりした風味のブルーボトルコーヒークッキー(YSN)

 さらに、飽きっぽい台湾人のために、毎月のように新商品を投入しています。7月からの新商品は、日本でも人気の「ブルーボトルコーヒー」を練り込んだコーヒークッキー。米国からコーヒー豆を仕入れており、数量限定で売り切れることもあるので、予約した方が確実だそうです。

全部「当たり」のナッツクッキー

 クッキーはこの他、バラの形のアールグレイクッキーやミックスナッツプラネットクッキーがあります。このミックスナッツプラネットクッキーは、▽アーモンド▽ピーカンナッツ▽くるみ▽かぼちゃの種▽クランベリー──を生地に練り込み、1塊ずつ切り分けた後に、手作業でアーモンドを1つずつ加えるという非常に手間がかかったもの。必ずアーモンドの食感が楽しめ、「何も入ってない外れクッキー」なんてことはありません。

 実は欧詩太糖の主な商品は、クッキーとナッツキャンディーの2本立て。いずれも根強い固定ファンが付いているので、どちらが看板とは言えませんが、およそ6対4の割合で売れていると教えてくれました。購入者は、25~45歳の女性が多く、手ごろな価格なので贈り物だけでなく、自分用にしたり、外国人旅行者が土産にすることも多いそうです。

/date/2018/07/13/20koram1807-2_2.jpgナッツキャンディーもサクサク繊細な食感で、やさしい味付けが胃にもたれません(YSN)

 仕事のストレスにまみれても、▽おいしさ▽ヘルシー▽幸福感──が味わえる欧詩太糖のスイーツで、わずか5分でもコーヒーブレークを取って、リチャージしてほしいと陳副総経理。会社に試食品をスタッフが持参し、社員の皆さんでさまざまな商品をたっぷり試食し、その場で注文できる「オフィス試食会」もできますよとのことです。

ワイズメディア 青木樹理

台湾産業ココがスゴイ