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第27回 健康管理も万全!ペットカメラの「パウボ」


ニュース 電子 作成日:2018年10月23日_記事番号:T00079961

台湾産業ココがスゴイ

第27回 健康管理も万全!ペットカメラの「パウボ」

 「日本に長期滞在中、台湾で飼っている猫が入院しちゃった」と台湾人の友人に告げられました。家族が異常に気づき、病院に連れていったところ、水をあまり飲んでおらず尿路結石症になっていたそう。もう少し遅ければ命に関わっていたと聞いて、友人は真っ青です。きっと、大好きな飼い主がいなくてさびしく、ストレスを感じていたのでしょう。

/date/2018/10/23/20koram3_2.jpg首輪に付ける「iPuppyGo」は5色展開(YSN)

 数日後、「いいものを見つけた」と友人が興奮気味に教えてくれたのが「パウボ(PAWBO)」です。

ビデオ通話でやり取り

 友人は、外出で留守にすることや、台湾を不在にすることも多いので、頭を悩ませていました。そこで購入したのが、ペット用の見守りカメラ「パウボフラッシュ」。真っ白なボディーに猫耳が付いたデザインです。床や机の上に置いておけば、上部の広角レンズから見える室内の様子を、スマートフォンのアプリを使って外出先から確認できます。

/date/2018/10/23/20koram6_2.jpg猫の鳴き声にすぐ反応(YSN)

 それだけではありません。友人がスマホに向かって話し掛けると、その声が「パウボフラッシュ」から聞こえてきます。スピーカー経由の声なんて相手にしないんじゃないかと思っていたのですが、意外や意外。友人が室内にいるのは分かっているはずなのに、猫は友人そっちのけで「パウボフラッシュ」に向かっていくではありませんか。まるでビデオ通話のように、声をかけたり、ペットの反応が見られるので、飼い主もペットも寂しさが半減しそうです。

 猫耳は単なる飾りではありません。スマホのアプリを使って、「ニャー」と猫の声を出すことができ、友人の飼い猫はすぐさま近寄っていきました。猫耳のライトを光らせることもでき、夜間でも撮影したペットの姿がくっきり見えます。

 この他、「パウボフラッシュ」から床の上に赤いレーザー光を出すことができます。すると、友人の猫が光を追い掛け回して、遊び始めました。不在時の見守りだけでなく、室内飼いで運動不足のペットの遊び相手にもよさそうです。

ペット用ウエアラブル端末

 もう一つ、友人が心配していたのが、飼い猫が水をあまり飲まないこと。そこで同時購入したのが給水器「パウボスプリング」とペット用タグ(名札)「iPuppyGo」です。

/date/2018/10/23/20koram1_2.jpg真剣な表情で水を飲むペットの姿が見られます(YSN)

 「パウボスプリング」で水を飲むと、首輪に付けた「iPuppyGo」が感知して、水を飲んだ量がスマホのアプリに記録されます。人間のウエアラブル(装着型)端末と同じで、グラフ表示されたり、指定時間までに飲んだ水の量が不十分だとスマホにお知らせが届くなど、至れり尽くせり。自己管理できないペットに代わって、飼い主が健康管理できるだけでなく、ペットが水を飲むと、内蔵カメラで自動的に動画が保存され、スマホで見ることができるのもうれしいですね。

 「パウボスプリング」は浄水フィルターが付いており、水が循環する仕組み。容量3リットル入りとなかなか大きなサイズですが、「iPuppyGo」で識別するので、複数のペットで共有できます。また、数日間不在にするときに、水が足りなくなったり、ペットがこぼしてしまったりという心配も減ります。

/date/2018/10/23/20koram2_2.jpgコンセントにつないだまま、容器だけ取り外して水を補充できるのが便利と、友人は話していました(YSN)

 出費がかさんだ~と言いつつも、満足げな友人の笑顔。「パウボフラッシュ」が希望小売価格5,880台湾元(約2万1,000円)、給水器「パウボスプリング」が5,980元、ペット用タグ「iPuppyGo」が980元です。インターネット通販サイトを見ると、もう少しお安く購入できそう。

 他にも、おやつマシン「Pawbo Munch」や猫じゃらし「Pawbo Catch」など多数の商品があります。

安心のエイサー

 最近こうしたペット用カメラが増えています。そんな中、友人が「パウボ」を選んだのは、「動画や写真を自動的に記録するから、やっぱり信頼できる台湾の大手ブランドの宏碁(エイサー)が…」。なるほどね、と思いきや、「…投資している会社だから」。

/date/2018/10/23/20koram5_2.jpgニーズにより組み合わせて使えます(エイサー提供)

 波宝創新科技(PAWBO)が開発した「パウボ」は2015年、クラウドファンディングでわずか8時間で資金調達に成功。16年8月にエイサーが子会社化しました。「パウボ」シリーズは、日本でも販売しています。

ワイズメディア 青木樹理

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