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18年10大ニュース【6位】張忠謀TSMC董事長が引退、台湾半導体産業の一時代築く


ニュース その他分野 作成日:2018年12月28日_記事番号:T00081266

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18年10大ニュース【6位】張忠謀TSMC董事長が引退、台湾半導体産業の一時代築く

 ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏(当時86)が6月5日、董事長を退いた。最後の株主総会で「TSMCの奇跡的な成長を見ることができうれしい。もう一度奇跡を起こせる」と述べ、盛大な拍手で見送られた。

/date/2018/12/28/20moris_2.jpg台湾を代表する経営者の一人だった(中央社)

 張氏は1987年の創業時よりTSMCを率い、ファウンドリーというビジネスモデルを確立、世界のハイテク産業を支え続け、台湾を半導体の重要拠点に押し上げた。昨年の売上高は1兆台湾元(約3兆6,000億円)に迫り、株価時価総額は台湾企業で唯一、世界100位以内に入っている。

 TSMCの董事長を引退後、11月17~18日には台湾代表としてアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に台湾代表として派遣され、ペンス米副大統領、安倍晋三首相をはじめとした十数カ国の首脳と交流した。

 一方、劉徳音(マーク・リュウ)董事長、魏哲家総裁の2トップ体制となったTSMCは、8月3日にコンピューターウイルス感染で台湾5工場の生産が停止した他、下半期より米中貿易戦争が激化し、来年上半期の受注が懸念されるなど、厳しい状況に直面している。

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