ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

19年6月の5大ニュース


ニュース その他分野 作成日:2019年7月3日_記事番号:T00084423

月間5大ニュース

19年6月の5大ニュース

【1位】エバー航空スト、乗客42万人に影響

 長栄航空(エバー航空)の客室乗務員が加入する労働組合、桃園市空服員職業工会(桃空職工)が20日、待遇改善を求めて突如無期限ストライキに入った。労組双方が強い姿勢を崩さず、2週間たった7月3日現在でも終わりの見えない状況となっている。

/date/2019/07/03/201eva_2.jpg気勢を上げる組合員たち。ストの影響は甚大で、在り方に一定のルールの必要性が認識された(中央社)

 既に21日まで一部フライトの中止が決定しており、19日までに累計欠航便数は2,262便、影響を受ける利用者は延べ42万人に達する見通しだ。参加者数2,350人(最大時)、期間、売上損失約23億台湾元(約80億円、2日時点)など、ストは台湾運輸業界史上で最大規模となった。

 エバー航空の従業員待遇には批判も存在するものの、宣言からわずか2時間後にスト入りした組合の手法には厳しい非難が寄せられた。20億元以上の損失を訴えた旅行業界に対し、エバー航空は2日、立て替え分の支払いを表明した。

【2位】郭台銘・鴻海董事長が引退、劉氏主導で共同経営

 鴻海精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏(68)が21日、董事長を退任した。7月1日付で半導体事業を担うサブグループ「S次集団」の劉揚偉総経理(62)が董事長に就任し、経営委員会9人による共同経営体制に移行した。

/date/2019/07/03/202honghai_2.jpg左から新董事長の劉氏、郭氏、新副董事長の李傑氏(中央社)

 鴻海は今後、半導体やインダストリアルインターネット(産業のインターネット)に注力し、米中貿易戦争やアップル不振の荒波を乗り越える構えだ。

 鴻海は1974年の創業以来、郭氏がワンマン経営でEMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手に育て上げた。シャープなど関係会社を合わせた売上高は6兆台湾元(約21兆円)に上る。郭氏は、来年1月の総統選挙出馬を目指しており、今後鴻海の経営に干渉しないと表明しているが、国民党の公認候補に選ばれるかは予断を許さず、鴻海に復帰する可能性も否定できない。

【3位】香港デモに共感、各界の支援の輪広がる

 香港で、中国本土にも容疑者移送を可能とする条例改正に反対するデモが激しさを増し、台湾でも抗議活動が行われた。「一国二制度」の下で民主主義が脅かされる香港の現状を台湾の将来と重ね合わせ、香港入りしてデモを支援する若者も出るなど、連帯の動きが広がった。

/date/2019/07/03/203hk_2.jpgデモ隊が突入した香港立法院。ヒマワリ学生運動当時の立法院占拠を彷彿(ほうふつ)とさせた(中央社)

 12日にはヒマワリ学生運動(2014年)でリーダーを務めた林飛帆氏らが台北市で抗議集会を開き、香港の留学生も多く駆け付けた。台湾と香港のミュージシャン20組によるデモ応援歌も作られた。

 政界では、香港市民への支持を打ち出した蔡英文総統が、与党・民進党の予備選を突破した。香港情勢は来年1月の総統選の動向にも影響を与えそうだ

【4位】蔡英文氏が総統選候補に、香港デモが後押し

 民進党は19日、現職の蔡英文氏(62)を来年1月の総統選挙の公認候補に指名した。予備選では、香港の「逃亡犯条例」改正反対の大規模デモに対し、「一国二制度」拒否の強いメッセージを発信したことが決定打となり、対抗馬の頼清徳氏(59)に大差をつけた。

/date/2019/07/03/204tsai_2.jpg党内融和の実現が最初の関門となる(中央社)

 蔡氏は施政への低評価から、昨年11月の統一地方選挙で大敗。再選を宣言した当初は厳しい見方が多かった。しかしその後、同性婚特別法の成立や宣伝戦略などで若者を中心に支持を拡大した。

【5位】林志玲がついに結婚、お相手は日本の芸能人

 モデルで女優の林志玲(リン・チーリン、44)と日本のダンス&ボーカルグループ「EXILE(エグザイル)」のメンバー、AKIRA(37)の結婚が6日発表された。

/date/2019/07/03/205wedding_2.jpg林(右)は中華圏全体で知名度が高く、各地で結婚を悲しむ男性も続出したようだ(インスタグラムより)

 2人は2011年に上演された舞台劇「レッドクリフ─愛─」で知り合い、昨年末に交際に発展、めでたくゴールインとなった。

 林は台湾最高の美女との呼び声が高く、どのような相手と結ばれるのか長年にわたり注目されてきた。過去には芸能人や実業家との恋愛のうわさも出たが、選んだ相手は誰も予想していなかった日本人のAKIRAだった。ようやく幸せをつかんだことを、芸能界をはじめ多くの人が祝福した。

月間5大ニュース