ニュース 商業・サービス 作成日:2019年8月27日_記事番号:T00085444
台湾産業ココがスゴイ台湾のおいしいお米として名高い池上米をはじめ、台東の食材をフル活用した創作ずし「米達人(ザ・ライスマスター)」が北部で手軽に食べられるのをご存じでしょうか。
色鮮やかで、かわいらしい創作ずし(同社提供)
見た目も楽しい米達人の創作ずしを目にしたのは、遠東そごう台北復興館の地下3階食品売り場。行列につられて、台東38年で一番人気と書かれた看板メニューの「満月ずし」(50台湾元=約170円)などを購入すると、店員さんがその場で食べやすい大きさにカットして、トレーに盛り付けてくれました。
一つずつ丁寧に切って盛り付けてくれました(YSN)
手作りの薄焼き卵に包まれた「満月ずし」は、きゅうり、アスパラガス、ナッツ、ハム、自家製の卵サラダと具だくさん。「のりずし」は台東県成功鎮の新港漁港で捕れたシイラの魚でんぶ入り。早速フードコートで食してみると、癖がなく、あっさりとしているので、夏バテで食欲がないときや、中華料理で胃がもたれたときにも重宝しそうです。
魚でんぶ製造の様子(同社提供)
これも何より、米のおいしさがなせる技なのでしょう。店頭では、使用している台東県池上郷の139号池上米(1.5キログラム入り280元)や、新港漁港で捕れたシイラ、バショウカジキなどの手作り魚でんぶ(280元)などを持ち帰り用に販売していました。
アジアの米文化
米達人の広報担当ミシェルさんは「アジアは1日3食のうち必ず1食は米を食べる米の文化があります。中でも、米達人のすしが最適です」と胸を張ります。
139号池上米は、粘り気があり、日本のご飯のような食感で、冷めても固くならないので、すしにぴったり。産地の台東県池上郷は、水質が良い上、海抜250~293メートルに位置し、日夜の温度差が大きく、稲の成長期間が長いことがおいしさの秘密だそうです。
ミシェルさんに米達人のお薦め商品を挙げてもらうと、まず台東の創業店の来店客も必ず注文する看板商品「満月ずし」。ウナギやエビフライが入った豪華「花ずし」。台東の自家製魚でんぶを使った「金太郎ずし」。
夏に食欲が落ちたときにも食べやすく、女性向きなのは、台東名物の洛神花(ローゼル)を使った「紫蘇洛神ずし」や、塩漬け玉子入り「丸ずし」だとか。
いなりずし(20元)や紫蘇梅おにぎり(50元)なども(YSN)
屋台から世界へ
米達人は1980年、台東県の伝統市場で日本式のすしを販売する屋台から始まりました。2018年3月に初めて、新北市に進出。現在は▽環球板橋車站(グローバルモール)の地下1階▽遠東そごう台北復興館の地下3階▽微風南山(ブリーズ南山)の地下1階──に加え、8月7日に統一時代百貨(ユニスタイル)台北店の地下2階でオープンし、北部では4店を展開しています。
リニューアルしたばかりの遠東そごう台北復興館の米達人。誰もが足を止めていました(YSN)
ミシェルさんによると、北部5店目は台北101を予定しており、その後は高雄市、台中市、台南市などの都市部に広げていく計画です。韓国を筆頭に、海外進出も視野にあります。
東部の田舎で親の世代からコツコツと40年近く伝承してきた匠(たくみ)の技、台東の食材の良さを、世界中の人に知ってほしいと、ミシェルさんから読者へのメッセージをいただきました。
口に運びやすい小ぶりなサイズ(同社提供)
米達人の店頭では、ファミリー、単身者、女性の購入が多いそうですが、ビジネスの会議や団体用に、150元と200元の盛り合わせ弁当も10個から注文できます。夏場のお弁当にいかがでしょうか。
ワイズメディア 青木樹理
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