ニュース その他製造 作成日:2019年9月24日_記事番号:T00085925
台湾産業ココがスゴイ日本から旅行に来た友人家族と先日、こじゃれた台湾料理レストランに入ったところ、店内の会話の声が響いて、お互いの声がよく聞こえません。両手の指で耳をふさいだポーズをした友人の3歳の子供に「うるちゃーい!」とクレームを受けてしまいました。
時々こうしたシーンに出くわすのは、台湾の人々の声に張りがあるからと半ば諦めていましたが、店内に防音材を使用すれば解決できると、防音材メーカー、佳業声学工程(グッドコネクション)の黄錦雄董事長と特別助理の陳アンジェラ小姐に教えてもらいました。
ホームシアターがグレードアップ
グッドコネクションは1989年設立。吸音材や遮音材などの防音材(音響材)の専門メーカーです。
展示していた新製品、Goodly調音板(調音パネル)に「ほら、耳を近づけてごらん。20センチメートル以内はノイズがしないよ」と黄董事長。
新製品とグッドコネクション自社ロゴ入りの調音パネル(YSN)
シックな紫色や紅色のポリエステル製のGoodly調音パネルは、まるでデザインのように複数の穴が並んでいます。壁面や天井に設置すると、反響を抑え、声が聞き取りやすくなります。
「家庭でも使えますよ」とアンジェラ小姐。隣人に気兼ねせず、ピアノやドラムなど大きな音の楽器を練習するもよし、音楽や映画鑑賞用のオーディオルームやホームシアターに設置すれば、よりクリアなサウンドが楽しめます。
サンプルを聞かせてもらうと、設置前はまるで浴室内にいるようでも、設置後は明瞭な声に変わりびっくり。
いかにも防音材という外観が気になるなら、著作権侵害の恐れがなければ、どんなデザインにもカスタマイズ可能。家庭やレストランなら絵画、オフィスなら会社のロゴにしてもよさそうです。
リビングのムードも高まります(YSN)
ちなみに学校の音楽室など広い面積の場合は、比較的低価格の木材の防音材が向いているそうです。
第三者機関のお墨付き
同社の製品は自社で開発、新北市樹林区の工場で生産しています。国立台湾海洋大学音響実験室など、第三者機関のお墨付き。中国、香港、東南アジアにも販売しています。日本市場開拓の予定はないのですかと尋ねると、黄董事長は「それもいいね」とニヤリ。
防音材といえば、音楽ホールや音楽教室を思い浮かべますが、同社の製品は、オフィスの会議室、国際会議センター、ラジオ局の録音スタジオ、レストラン、教会、大学などにも幅広く使用されています。ホームページの実績を見ると、有名企業がズラリ。
ワイズニュース読者の皆さんがこれまでに訪問した企業や会議センター、レストランやホールでも、グッドコネクションの防音材が使われていたのかもしれませんね。
ワイズメディア 青木樹理
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