第35回 塩メーカーの自信作!仕事にもお酒にも合う塩クラッカー


ニュース 食品 2019年6月19日

台湾産業ココがスゴイ

第35回 塩メーカーの自信作!仕事にもお酒にも合う塩クラッカー

記事番号:T00084162

 ねぎ入りソーダクラッカーといえば、台湾定番のおやつですが、先日見つけた塩クラッカー「海塩ソーダ(TAIYENシーソルト・ソルティンクラッカー)」はなんだか懐かしい素朴な味わい。海水を原料とした食塩を使ったクラッカーで、老舗の製塩会社、台塩実業(TAIYENバイオテック)の自信作です。

/date/2019/06/19/20koram3_2.jpg想像より大きめサイズ(YSN)

30~45歳がターゲット

 コンビニエンスストア大手、全家便利商店(台湾ファミリーマート)でふと購入した台塩実業の塩クラッカー「純浄海塩ソーダクラッカー・ライト」。1箱に3袋、1袋に3枚(25グラム)入っています。口に含むと、バターの香りがふわっと広がりますが、塩のおかげで甘過ぎずしょっぱ過ぎず。日本でよくあるクラッカーより少し大きめで分厚いので、さっくりと歯ごたえがよく、満腹感があります。

 ワイズニュース編集部の同僚(30代女性)は、パラパラ崩れにくいので、職場で小腹がすいたときにそのまま食べてもよいし、バターの風味が豊かなので、ホームパーティー用にジャムを塗ったり、自然な甘みを生かして何も付けずにお酒のおつまみにして食べてもよさそうと話していました。

 それもそのはず。台塩実業に聞いたところ、海塩ソーダは30~45歳のサラリーパーソンがターゲット。2017年5月の発売から3カ月で台北101ビル7棟分の高さの売り上げがあったとのこと。もちろん、箱でなく、クラッカーを重ねた高さです。

/date/2019/06/19/20koram0_2.jpg3種類の味があります(同社提供)

 発売当初は年間40万箱(台北101ビル172棟分)、直近では年間50万箱売れています。3種類のうちスタンダードな「純浄海塩」が一番人気ですが、オートミール入りの「多穀物」、スーパーフードの赤いキヌア入りの「紅藜芝麻(レッドキヌアごま)」も根強いファンが付いています。

味付け不要のおいしさ

 おいしさの秘密を尋ねたところ、バターは、150年近い歴史があり、オランダ王室も認める乳製品大手、ロイヤル・フリースランドカンピーナ製。天然の大豆レシチンを乳化剤として使用し、芳醇(ほうじゅん)なバターの香りを生み出します。新鮮な酵母で発酵させ、生地を何層も重ねることで、サクサクした食感を実現しました。

 このように厳選した材料で丁寧に作り上げているので、過度な味付けは不要。天然の海塩だけで、十分おいしいと胸を張ります。

 塩はもちろん、台塩実業の海塩。生産は欣臨企業(THL)に委託しています。

/date/2019/06/19/20koram2_2.jpgオフィスに常備しやすい小分けパックで、いつでもサクサク新鮮です(YSN)

 ファミリーマートの他、▽スーパーマーケット最大手の全聯福利中心(PXマート)▽量販店最大手のカルフール(家楽福)▽ドラッグストアの宝雅(POYA)──や、インターネット通販で購入できます。3袋入りは45台湾元(約155円)、大箱の6袋入りは95元です。

塩スイーツの新商品も

 日本でも近年、塩を使った塩スイーツが流行(はや)っています。海塩ソーダの海外販売はただいま商談中とのことですが、今後も海塩を使ったスナック菓子の新商品を開発する方針と教えてくれました。ちなみに、海塩ソーダのサブブランド名「塩味嚼醒」の嚼醒は、覚醒と同じ発音で、嚼は「噛(か)む、味わう」という意味です。

 台塩実業は1952年設立以来、専売制だった時代に全市民の食塩を担ってきました。95年の民営化後に飲料水、化粧品に参入し、ハラル認証も取得しています。海塩ソーダに続いて、今後も意外な分野で味わい深い商品を生み出してほしいものです。

 台塩実業については、ワイズコンサルティングの台湾人シニアコンサルタント、荘建中によるコラムもぜひご覧ください。

台湾流経営策略「台塩実業の元董事長 鄭宝清氏」
https://www.ys-consulting.com.tw/column/45229.html

ワイズメディア 青木樹理

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