ニュース その他分野 作成日:2020年2月5日_記事番号:T00088119
月間5大ニュース【1位】蔡英文総統が再選、一国二制度に「ノー」
11日投開票の総統選挙で、与党民進党の蔡英文氏(63)が817万票の史上最高得票数を得て再選を果たした。中国が受け入れを迫る一国二制度に対し、明確に拒絶する姿勢を示し続けた蔡氏に、長引く香港デモが追い風となった。蔡氏は同日夜の国際記者会見で、中国に対し「和平、対等、民主、対話」を改めて呼び掛け、一国二制度の拒否、自由と民主主義の堅持を国際社会にアピールした。
蔡氏(右)と頼清徳氏(左)の最強ペアで圧勝した(11日=中央社)
中台関係の改善を訴えた国民党の韓国瑜氏(62)は、高雄市長の任務に戻ると敗北を宣言した。
同日の立法委員選挙で民進党は単独過半数を維持したものの、定数113のうち61議席と、7議席減らした。若者の人気を集め、柯文哲台北市長が率いる台湾民衆党が5議席を獲得し第3野党に浮上、時代力量が3議席を獲得するなど、国民党と民進党の二大政党体制が崩壊しつつある。
【2位】《新型肺炎》新型肺炎台湾上陸、マスク求め長蛇の列
中国・湖北省武漢市で発生した肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染者が21日に台湾でも初確認され、累計11人(4日現在)に達した。人の移動が増える春節(旧正月)連休の早い段階で、観光を含む中国人の台湾入境を大幅に制限したことが効果を上げ、感染者は中国人観光客や中国滞在歴のある帰台者、帰台者からの家庭内感染にとどまる。
マスク姿の人があふれる街は、重症急性呼吸器症候群(SARS)当時の混乱を思わせる(中央社)
一方、医療用マスクは極端な品薄となった。1月末からは政府全数買い上げで市場に供給し、購入数制限措置を取っているが、不足は解消していない。大型イベントや新学期の延期が決まるなど、市民生活に大きな影響が及んでいる。
台湾から中国への団体旅行も禁止措置が取られ、観光市場は縮小する見通しだ。中国での感染がさらに拡大すれば、電子や自動車業界のサプライチェーンが断絶の危機に直面すると懸念される。
【3位】MRT環状線が誕生、新北市民の新たな足に
台北都市交通システム(MRT)環状線の第1期区間、西環段(新北市)が31日開通した。2030年にも全線が開通し、放射状に広がる各路線が結ばれ、市民の足として一層活躍する見通しだ。
鮮やかなイエローがイメージカラーだ(中央社)
西環段は、大坪林~新北産業園区の14駅を結ぶ全長15.4キロメートル。▽新店区▽中和区▽板橋区▽新荘区──が乗り換えなしで移動できるようになる。
全線は49キロで42駅。下半期以降にも▽北環段▽南環段▽東環段──に着工する。
【4位】《新型肺炎》スターラックス運航開始、新型肺炎で低調な滑り出し
新設のフルサービスキャリア(FSC)、星宇航空(スターラックス・エアラインズ)が23日、マカオ、ダナン(ベトナム)、ペナン(マレーシア)に一挙就航し、運航を開始した。肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台北(桃園)~マカオ線の3便は30日から減便した後、2月8日より3月28日まで全便欠航を強いられ、低調な滑り出しとなった。
格安航空会社(LCC)就航が相次ぐ中、スターラックスはハイエンド客に照準を定める(中央社)
4月6日にはセブ(フィリピン)、8月以降にも日本に就航する予定だ。
【5位】モバイル決済の街口支付、訪日台湾人の新選択肢に
モバイル決済サービス台湾首位の「街口支付(JKOPAY)」が14日、日本でのサービス開始を発表した。台湾のモバイル決済業者による初の海外進出。クレジットカードと異なり海外手数料1.5%が不要、銀行よりも有利な為替レートとアピールしている。訪日台湾人旅行者にとって、お得で手軽な決済手段が増えた。
日本利用で20%還元中だ(フェイスブックより)
利用可能な店舗は、ヤマダ電機傘下の約950店舗の他、免税店、百貨店、ドラッグストアなど計8,000~1万店舗。東京五輪開幕までに10万店に拡大予定だ。
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