ニュース その他分野 作成日:2020年4月15日_記事番号:T00089422
KPMG 分かる台湾会計会社の従業員が業務上の出張等で台湾高速鉄路(高鉄)を利用する際、近年ではスマートフォン向けのアプリ「T-EX行動購票」を使って乗車券を購入することがあるかと思います。
今回はモバイルアプリで乗車券を購入して高鉄を利用した場合の税務申告上の必要証憑(しょうひょう)について説明します。
1.鉄道利用時の税務申告必要証憑
会社の従業員が業務上で鉄道を利用した場合、一般的にはその旅費は会社が負担することになります。この旅費に関して営利事業所得税(法人税)申告で損金算入、および営業税申告で仕入税額控除として申告する場合、乗車証憑として鉄道事業者が発行した乗車券が必要です。
2.高鉄のモバイルアプリを使用した場合
「T-EX行動購票」を使用して購入する場合、電子形式のQRコードでスマホへ送られるため、紙の乗車券がありません。この場合、スマホに保存されている購入データを持って、高鉄のきっぷ販売窓口またはサービスカウンターへ行けば、「きっぷ購入証明書」を発行してもらうことが可能です。また、購入証明書はモバイルアプリまたは高鉄の公式サイトにおいてPDFデータで取得することも可能です。
これらの方法で取得した購入証明書を、紙の乗車券の代替として税務申告時の証憑として使用することが認められています。
3.まとめ
高鉄を利用した場合、乗車券または購入証明書を税務証憑として保管しておくことが必要です。モバイルアプリを使用したことにより紙の乗車券がない場合は、サービスカウンターまたは公式サイト等で購入証明書を取得して税務証憑とすることが必要です。
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