ニュース 商業・サービス 作成日:2020年10月5日_記事番号:T00092452
台湾産業ココがスゴイ昨年末にリニューアルオープンした新竹市立動物園(新竹市東区)に行ってきました。駅チカでこじんまり、わずか数時間で見て回れる園内には、動物だけでなく歴史ある建造物も多く、忙しい大人のリフレッシュにぴったりです。
動物を見る非日常体験で、大人も思わず夢中に(YSN)
都会のオアシス
新竹市立動物園は、面積2.7ヘクタールと、台北市立動物園の165ヘクタール、高雄市の壽山動物園の12.89ヘクタールと比べると、圧倒的にこじんまりしています。動物もカバ、マレーグマ、ベンガルトラ、アルパカ、ダチョウ、タイワンザルなどそれほど珍しい動物はおらず、種類も多くありません。
説明看板には、動物の食べ物、生息地のほか、絶滅の危機の度合いの7段階の分類もあります(YSN)
その分、行列や体力を考慮して見る動物を厳選したり、順番を計画したりする必要はなく、ゆっくり見て回ることができます。園内は広々とした設計で、木々が生い茂り、空が高く感じられます。
一番人気はカバの楽楽ちゃん(メス)。水中に潜って動かず、大きな背中しか見えていなくても、人だかりができています。少しでも動くと皆が大喜び。同行の友人も大きな背中だけで「かわいい…」と何度もつぶやいています。
カバの楽楽ちゃんもガラス越しに間近から見られます(YSN)
説明看板によると、カバは肺活量が高く約5分の潜水が可能。ということは、楽楽ちゃんのお顔を拝むには最低5分待てばいいと思いきや、息継ぎのために顔を上げてもすぐに潜ってしまいます。
あきらめて園内を1周して戻ってきたら、楽楽ちゃんが大移動。水面から上がって食事を始めました。おかげで歩く様子も、大きなお顔もお腹もお尻も、ばっちり見ることができました。じっくり観察するには、食事タイムが狙い目です。
動物は堀で隔てたり、木製の柵で囲まれた中で生活しており、鉄格子の檻(おり)越しでなく、直に見ることができます。園内には以前の鳥舎(バードケージ)が空っぽの状態で残され、当時の様子を思い浮かべることもできます。
動物園といえば家族連ればかりで、子供に振り回されて親がヘトヘトとイメージしていましたが、歓声を上げ、熱心に見ている大人の姿も多かったです。
今と昔がミックス
新竹市立動物園は、現存する台湾で最も歴史ある動物園です。1916年に整備された新竹公園にあった動物小屋が前身で、1936年に開園しました。
2番ゲート「大象門」は、今も記念撮影スポットです(YSN)
2019年12月のリニューアルオープン後も園内には、1949年に完成した日本人設計のゲート「大象門」、同時期に建造された噴水池、新竹神社から移された石灯籠や、1957年に北海道のツキノワグマ「ナンバーワン」を寄贈した何国華氏の記念碑などが残されています。歴史散策も楽しめます。
大象門近くに石灯籠や噴水池が集まっています(YSN)
新竹公園で一休み
新竹市立動物園がある新竹公園では、麗池のほとりに1935年に建てられた日本建築の建物がレストラン、喫茶、土産物屋から成る「湖畔料亭」にリノベーション。新竹名産の素朴なおやつ「水潤餅」を食べたり、1925年創業の化粧品メーカー、丸竹化工実業のおしろいや石鹸を購入したりして、動物園を歩き回った疲れを癒やしました。
水潤餅、柑橘の混ぜおにぎりのセット350元(YSN)
新竹公園内には1936年建造の建物を利用したガラス工芸博物館や、スターバックスなど数々の施設もあります。
日本時代から続く新竹公園、リノベーションで魅力向上
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台湾鉄路(台鉄)新竹駅から新竹公園は徒歩10分、新竹市立動物園までは徒歩20分ほど。新竹市立動物園の入場料は50台湾元(約180円)、悠遊カード(イージーカード)を使えば、並ばずにすぐ入れました。
青木樹理
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