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《台湾有事》中国人配偶者の強制退去、国台弁が「司法の乱用」と批判/台湾


ニュース 政治 作成日:2025年3月27日_記事番号:T00120837

台湾有事

《台湾有事》中国人配偶者の強制退去、国台弁が「司法の乱用」と批判/台湾

 中国で対台湾政策を担う中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の陳斌華・報道官は26日の定例記者会見で、台湾人と結婚した中国人配偶者で、中国による台湾の武力統一を肯定する発言を行ったなどの理由により内政部移民署に居留許可を取り消された女性(アカウント名・亜亜在台湾)が25日夜に台湾を離れ、中国へ戻ったことについて、民進党当局は自由と法治、人権を誇示しているが、司法を乱用して「両岸一家親(中台は一つの家族)」を体現する一家を迫害し、母と子を離散させたと指摘し、倫理に反する残酷な行為だと非難した。中央社電などが伝えた。

/date/2025/03/27/17chinawife_2.jpg国台弁の陳・報道官は26日、迫害に加担している人は、法に基づき責任を取らせると説明した(26日=中央社)

 国台弁は同日午前8時、民進党当局が最近、政治的立場を異にし、両岸間の平和的、融和的発展を支持する政党や団体、個人に圧力をかけ、迫害しているとして、こうした迫害を受けた人が状況を通報するためのメールアドレスを開設したと発表した。同日午後5時までに323件のメールを受け取ったと明らかにした。

 インフルエンサーの亜亜在台湾に対する台湾政府の対応については、台湾で批判の声も上がっている。中央研究院院士で肝臓疾患の権威、陳培哲氏など研究者や作家ら75人が26日に連名で声明を発表し、頼清徳・総統は就任後、意見の異なる者に親中のレッテルを貼って圧力をかけており、政府の処罰は民主主義と法治に反し、台湾における言論の自由を圧迫していると指摘した。

 これに対し総統府の郭雅慧・報道官は、台湾に対する侵略戦争の発動を呼び掛けることは国際連合(国連)憲章に反する犯罪行為で、台湾の自由で民主的な体制への挑戦であり、民主と言論の自由のレッドラインに抵触すると説明した。

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