記事番号:T00127327
■本コラム執筆の目的
ワイズコンサルティング・グループは創業30週年を迎えました。
今回のコラムではワイズが30年間で培ってきた経営の格言をご紹介してゆきます。
皆様の経営のご参考になれば幸いです。
■格言その1
「伸ばす会社」より「伸びる会社」を目指す
私が将来の起業を決意したのは18歳の頃でした。社長になるために不可欠だが難しい「会計」と「プログラミング」の両方を学べる専門学校に進学。卒業後、毎日社長と経営課題について話ができるコンサルティングファームを目指しましたが、当時は「学歴が足りない」と履歴書すら受け取ってもらえませんでした。
そこで、まずはビジネスの経験を積むため、当時急成長していた飲食チェーンに入社しました。同僚たちが「給料分働く」という考えの中、私は「お金をもらいながらビジネスを学ばせてもらっている」という考えでした。
具体的には、キッチン担当として早番で出社し「残業手当は要らないから好きなことをやらせてほしい」と上司にお願いし、そのままフロアの遅番としても働いていました。
当時は週休一日でしたが、休日も8時間だけ働きたいところで働いていました。コンプライアンス意識も低かった時代なので上司も喜んで許可してくれましたが、現在なら一発でアウトでしょうね(苦笑)。
その甲斐あって、同期では一番にチーフから店長へと昇格し、100店舗近くある中で「売上高」「クレンリネス」「原価率」「サービス」「利益」の5項目全てでNo.1を1年半にわたり取り続けることができました。
私が特別優秀だったわけではなく、普通の人の倍以上の時間を働いているのですから、ノウハウも溜まって当然です。
その頃、私の頭の中にはある「アホな計算」が浮かんでいました。「飲食業は3割が材料費、3割が人件費。残った4割で家賃や経費を払えば、手元に残る利益は僅か。しかし、コンサルティング業なら材料費がほぼ無く多くが利益になる。なんて美味しい業種だ!」と。
この実績を武器に再びコンサルファームに応募したところ、今度は面接に進むことができ、無事に入社を果たしました。
しかし、そこはレストランに勝るとも劣らない超ブラック企業だったのです(笑)
出勤は午前7時前、夜12時に退社しようとすると「おっ今日は早いな」と声をかけられる職場です。求人票には「週休二日制」とありましたが、先輩からは「土曜日は休む習慣がない」と平然と言われ、男性社員は全員出社ですOrz
「お金をもらって学ばせていただいている」と考えていなければ、到底続かない環境でした。
そんな折、課題図書として渡されたのが、当時の創業社長(故・田辺昇一氏)が執筆した『伸びる会社の創り方』という一冊でした。
当時の私は、会社を成長させるためには、経営者が猛烈に働き、社員の尻を叩いて売上を強制的に「伸ばす」ものだと思い込んでいました。
しかし、本書籍には明確な違いが書かれていました。
「伸ばす会社」とは、無理な力や過剰な努力によって数字を引っ張り上げる会社。一方、「伸びる会社」とは、顧客が求め、取引先が信頼し、社員が誇りを持つことで、周囲からの支持を集め、自然と「伸びていく」会社であると。

この言葉は、起業を夢見ていた私の心に深く突き刺さり「将来、自分が起業するなら、絶対に『伸びる会社』を創る」と感銘を得ました。
その強烈な思いが、今年で30周年を迎えるワイズコンサルティングの原点となっています。

吉本の原体験にある「伸びる会社」という考え方は、現在のワイズの根幹です。 「伸びる会社」になるためには、お客様からの支持はもちろん、社員が納得して働ける環境づくりが不可欠だと、私たちも日々実感しています。
ワイズでは毎月第一土曜日に「全社会議」という会議を7時間行っています。当会議では全社員が知恵を出し合いながら「どうしたら伸びる会社になれるのか?」を検討しています。支持される会社は、売上だけでなく、社員が納得して働ける仕組みを持っているものです。
ワイズでは各事業及び全社業績をリアルタイムで全社員が閲覧できる「業績先行管理」という仕組みで「全社員経営」を行っています。
吉本康志
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