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第2回 経営資源の分配 その2


コラム 経営 作成日:2007年7月19日

第2回 経営資源の分配 その2

記事番号:T00001590


 ●前回のあらすじ

 会社の利益に一番貢献しているB事業部長は、利益に貢献していないC事業部にB事業部以上の経営資源を投入している、同じボーナス予算しかもらえないなどの現状を不満に思っていた…


●先週のなぞなぞ

 B事業部長にどのように説明すれば、納得してもらえるでしょう?


●誰に多くピザを与えるか?

 お父さん、お母さん、中2の息子、小6の娘の4人家族がある日、宅配ピザを買ったとします。

 稼いでいる順番では、「お父さん(正社員)→お母さん(パート)」の順、体の大きい順では「お父さん→お母さん→お兄ちゃん→妹」ですので、お父さんが一番多く食べて、その次がお母さん……という具合にはなりませんよね。

 実際には「食欲旺盛なお兄ちゃん」が一番多く、その次は「育ち盛りの妹」、最後に「お父さんとお母さん」の順になるはずです。

 こうする理由を理屈っぽく解説すると、「お父さんとお母さんの稼ぎで買ったピザですが、家族が長く繁栄するために、成熟してこれ以上大きく伸びる可能性の無い人よりも、今後大きな成長を望める人への投資」が必要だからではないでしょうか?

 確かに「お父さん」は一番稼いでいて、体も一番大きいのですが、もう成熟してしまっているので、沢山の栄養を必要としませんし、カロリーを消費しないのに栄養を取りすぎる事で太り過ぎになり、かえって悪影響を及ぼします。

 逆に「お兄ちゃんと妹」は、育ち盛りでカロリー消費が多いので沢山栄養が必要です。

 会社も同じ様に、一番稼いでいて一番大きな「お父さん」(B事業部)に経営資源を集中してしまえば、将来への投資が少なくなり、長期的な繁栄が望めないのです。


●合理的に適正分配を決める方法

 どの部門が稼いで、どの部門に経営資源を注ぎ込むのかを合理的に判断する方法の一つとしてPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)というフレームワークがあります。
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 見方や活用方法などの詳しい説明は次回にご紹介しますが、このフレームワークを使うことにより合理的に経営資源の分配の決定ができます。


●今週のなぞなぞ

 お父さんのスーツは、もう3年も新調していないのに、なぜお母さんは子供達にはたくさんのお金を使うのでしょう?


ワイズコンサルティング 手塚理奈子

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