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よーし!お昼だ!食事に行こう!と思ったら…あれ?昼休みになった途端に台湾人スタッフがオフィスの明かりを消して机の上に突っ伏してる?具合が悪いのかな?…え?1人だけじゃなく何人も?と驚かれる日本人は多いと思います。
実はこれ、台湾人の午後のパワーの秘密——昼寝の習慣なんです。
小学校から続く「昼寝タイム」
台湾では小学校から高校まで、昼食後に昼寝の時間が設けられています。昼寝部屋もないし、布団を敷くわけでもないのですが、机に突っ伏してみんな30分から1時間ほど眠るのが習慣となっています。小学校では枕を持参することもあります。
しかも昼寝は授業時間と同じ強制参加で、生徒全員が静かに寝なければなりません。眠くない生徒も目を閉じている必要があります。クラスの風紀委員は寝てない人に寝るように注意して回ります。隣の人としゃべらず、ウロウロしなければ許されますが、風紀委員の注意を聞かないと名前を黒板に書かれ、担任の先生に報告されます。クラスによっては先生に叱られたり、罰を与えられたりすることもあり、眠れない人には昼寝タイムの方が辛いかもしれません。
ビジネスパーソンの9割が昼寝
こうした背景もあり、社会人になってからも昼寝の習慣を持ち続ける台湾人は多く、市場調査会社、波仕特線上市調網(ポルスター)が2012年に実施した調査によると、昼寝をしないとの回答はわずか8.5%でした。
仕事の効率をアップ
短時間の睡眠はその後の仕事の効率をアップさせるという研究結果も出ていますし、昼寝は疲れを取り、体調を整えるなど、さまざまな利点が指摘されています。また、昼食を取った後は血液が消化器官に集まるため、眠くなるのはごく自然なことですし、漢方の考え方では、午の刻(午前11時〜午後1時)は身体・内臓諸器官を休憩・回復させるための時間帯とされており、メリットがあります。
一方、机に突っ伏して昼寝をするのは、首・腕・目や胃腸を圧迫して血液循環が悪化するため、体に良くないとの声も聞かれます。
初めてオフィスでの昼寝を目撃した駐在員の皆さまは驚かれたかと思います。昼寝のためにわざわざ電気を消すというのは、ちょっとやり過ぎだと思われるかもしれませんね。
昼休みにお客さまに連絡する場合は、スタッフが昼寝をしているかもしれませんので、休憩時間を確認した方がいいかもしれませんよ。
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